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西児童館 丸山館長 三鷹市立西児童館 丸山館長!
小中学生の子どもとのコミュニケーションの取り方教えてください!

◆小さいうちに、子どもと遊ぼう!!大人もしっかり楽しもう!
アイコンーコンビニ まずは小学生についてうかがいます。
小学生でも低学年から高学年までだとそれぞれ違いがあるかとは思うのですが、コミュニケーションはどうとっていったらよいでしょうか。
アイコンー丸山館長 そうですね、一言で言うとすれば、「一緒に遊ぶ」ですかね。
アイコンーコンビニ 「遊ぶ」ですか???
アイコンー丸山館長 ええ、大人(親)も楽しんで一緒に遊ぶ時間を持つということが基本だと思います。大人も楽しむ、というところが大きいポイントですね。
アイコンーコンビニ 子どもと話をしよう、とかではなく、話はおいておいて、遊ぶのでしょうか?
アイコンー丸山館長 児童館の職員はもちろん意識的に子どもたちとコミュニケーションをとるということを行っていますが、たとえば、「あ、この子は何か心に引っかかっていることがあるな」という子どもがいたとき、面と向かって「何があったの?」と聞いてもダメなんですね。
その子がしたい遊びを本気で一緒に遊んで楽しむという時間を持っていると、子どもの方から言いたいことが少しずつ出てきます。一緒に笑って、遊んでいるうちにだんだん子どもの心の扉が開いてくるような気がします。
アイコンーコンビニ なるほど。。。家だとなかなか時間も取れないし、遊んであげるのも・・・・
アイコンー丸山館長 「遊んであげる」ではなく、「一緒に遊ぶ」ですよ(笑)!
一緒にテレビを見るとか、一緒にゲームをするとか、一緒にゲームをするとか何でもいいから、とにかく、一緒に楽しいことをしよう!と思えばOKです。
笑いあえる時間、一緒にいて楽しい時間があれば、自然とよいコミュニケーションがとれるのではないでしょうか。
アイコンーコンビニ 親も楽しくないとだめなんですね。
◆夫婦仲良く!パパもしっかり子育てに関わろう!
アイコンー丸山館長 ええ、むしろ、大人の方が楽しい!ぐらいでいいかもしれません。
大人が、自分の生活の中で笑顔でいられないと、子どもとも笑顔でいられませんから。
それから、もう一つとても大切なことは、お父さんとお母さんが仲よしであることです。
アイコンーコンビニ (@_@;)!!ドキっ!!!
アイコンー丸山館長 子どもにとって、両親がうまくいっていないということは非常に大きいストレスなんです。
中学生高校生になれば、自分の中でうまく折り合いを付けていける場合もありますが、小学生ぐらいの間は、生活のすべてに影響してしまいます。
大人の笑顔が消えた家庭で暮らすということは、子どもには本当に辛いことですよね。
アイコンーコンビニ 夫婦がうまくいっていないと、当然家庭に笑顔もないですものね。。。
アイコンー丸山館長 「イクメン」という言葉をよく聞くように、最近は、お父さんが育児にちゃんと関わっている方が増えてきてはいますが、まだまだお母さんに丸投げで、お母さんの苛立ちが子どもにぶつけられている場面を時々見かけます。
お父さんも、ちゃんと子どもと向き合って、子どもと一緒に遊んでほしいですね。
小さいうちから子どもと楽しい時間を過ごしていれば、思春期の難しい時期も自信を持って話ができますよ。
アイコンーコンビニ それがなくて来ちゃった場合は、どう取り戻せばよいでしょうか〜(;゜(エ)゜) アセアセ??
アイコンー丸山館長 親が自分を偽らず、隠さず、一人の人間同士として真剣に話す、ということでしょうか。
「親だから」と構えずに、きちんと話を聞き、「こうしなさい!」と上から言うのではなく、自分が子どもだった時期に何を考えていたか、そして、今だったらどう思うかということを正直に言うのがいいと思います。
中学生ぐらいの子どもは、大人が隠していることなどはすぐに見破ってしまいますから。
◆思春期の心得ー蛹の時期
アイコンーコンビニ 中学生ぐらいになっても、小さい頃に一緒の楽しい時間がたくさんあれば、「うぜえ!」とか言われないのでしょうか・・・
アイコンー丸山館長 中学生ぐらいは、次に羽ばたくための「蛹」の時期のようなものだと思うんです。
こちらから何かしようとしても、なかなか難しいものです。
聞いてほしいことなどなにか子どもから要求があれば聞いてあげるというスタンスでいるのがよいと思います。
成長の一つとして、人間関係の主場面が家庭から友だちなどに代わって行く時期なので、親の方も子離れの覚悟は必要ですね。
親は子どもの人生の脇役、と思うのがちょうどいいと思います。
もちろん、気にかけるということは大切ですが、「コミュニケーションを!」と無理に思う必要はないと思います。
また、そういうとき、スポーツや音楽など、共通の趣味があるといいですね。その分野で話ができますから。
それに、趣味の分野だと、やっぱり大人の方が一日の長があるので、「お父さん(お母さん)ってすごいなぁ」と子どもも感じますし、親の方も「この子もなかなかやるなぁ」と発見があるなど、お互いを認め合うこともできます。

中学生は、勉強も難しくなり、高校受験も気にはなりますが、学校の勉強以外で話せることがあるといいですね。
アイコンーコンビニ どうしても「勉強した?」「テストは?」とか言っちゃいますものね〜。
アイコンー丸山館長 そうですね、「勉強」にどうしてもいってしまうなら「一緒に勉強する」というのもアリですよ。
「お母さん、意外にわかるじゃん!」「こんな難しいことを勉強しているのね〜」というような気づきもありますし。
アイコンーコンビニ それも立派なコミュニケーションですね!
ところで、丸山先生は児童館で長い間子ども達をご覧になっていて、昔と今と変わったな?というところはありますか?
アイコンー丸山館長 そうですね、ここ10年ぐらいで、大なり小なりストレスを抱えた子どもたちが増えていると感じますね。
◆ストレスフルな子どもたち〜救うのは家庭!
アイコンーコンビニ ストレス、ですか!?
アイコンー丸山館長 それは子どもの世界のことだけではないと思うのですが、なんとなく社会全体に一つのモデルみたいなものができて、
そこから外れないようにしなくては・・・というプレッシャーが大きいように思います。
「くつろげる場所」というのがなくなっているような気がしますね。
これは大人も同じで、会社でも家庭でも重圧があって笑顔が生まれないような・・・
家庭は、家族みんなにとって、くつろげて、安心できて楽しい場所であるといいですね。
アイコンーコンビニ 楽しい時間が持てるところってことですね。
子どもにはどうしても、「ちゃんとしつけなくちゃ」「ちゃんとさせなくちゃ」と、思ってしまうんですよね。。。(-_-;)
でも、それをしなくていいということではないと思いますが、「親だから」というような考えはなしで、一緒に楽しむ時間をよりたくさん持とう!ということですね!

ところで、ここで読者の方からの質問です。まず最初は、「小学生になると、学校のことをつい根掘り葉掘り聞いてしまうのですが、これはダメでしょうか?」という質問です。
◆質問:子どもに根掘り葉掘り聞いていい??
アイコンー丸山館長 挨拶代わりに「学校どうだった?」と聞くのは、別に問題ないと思いますよ。答えたくないことは、子どもたちは答えないですから!
学年が上がるにつれ、「べつに」とか「うるさい」とか言うようになるでしょうが、そうなったら、しつこく食い下がらないことですね。
アイコンーコンビニ でも、「いじめられているのを隠しているのかしら?」とか思っちゃったり、親は余計な心配をしがちなんですが〜(;^_^A
アイコンー丸山館長 大きいトラブルがあれば、「いつもと違う」という部分が見えてきます。
また、気持ちを切り替えたい!という思いから、家では何も言いたくない、と考えている可能性もあります。いずれにしても、生活を見て、普段と比べてどうなのか(食欲がない、眠れない、etc.)を見ての判断になりますね。
◆質問:子どものウソに気づいたら
アイコンーコンビニ では次の質問です。ニンゲンというものは、自分の都合のよいようにウソをつくじゃないですか!
明らかに「ウソをついている!」というとき、どう対応すればよいでしょうか。
アイコンー丸山館長 「ぼく(わたし)はなんにもやっていないのに、○○くんがぶった!」みたいなことは、普通にありますね。
でも、「なんにもやっていない」ということは、ほとんどありません(笑)。
可能であれば、冷静に当事者全員の意見を聞く、ということが一番いいと思います。
◆質問:効果的な叱り方は?
アイコンーコンビニ 家庭で楽しく過ごすということは、ガンガン怒るのはよくないということですよね(汗)。効果的な叱り方とかがあれば教えてください。
アイコンー丸山館長 私は、真剣に怒るときは、まずお茶を出したりしちゃいますね。
アイコンーコンビニ お茶、ですか??
アイコンー丸山館長 ええ。「いつもとは違う」ということを伝えたいんですね。真剣に伝えたいことがあるのだ、ということを。ですから、他の人がいないところに呼んで、お茶などを出して、本人の言い分を聞くところから始めます。そして子どもの言い分に対してまずは理解を示し、「それはそうだが、こういうところはいけない」というように話します。
どうしても怒らなければいけない場面で必要なことは、真剣に向き合うことと、「特別感」です。
家庭ではこれをお父さんができるとよいと思います。そういう意味でも、日頃からお父さんに子育てに積極的に関わっていただきたいですね。
アイコンーコンビニ 夫にも子どもにとっても、それから私自身にとっても「楽しい」と思える家庭にしていかないといけないですね〜(汗)。
積極的に子育てを楽しむということ、人生を前向きに楽しむこと、というのが、子育てのみならず、生きていく上で大切なんですよね。
とりあえずは、「夫婦仲良く」からがんばります!今日はありがとうございました!


三鷹市立西児童館
三鷹市深大寺2-3-5
電話 0422-31-6039
ファクス 0422-31-6261
開館時間 午前9時〜午後5時
休館日 第4日曜日、祝日(子どもの日は除く)、年始年末(12月29日〜1月3日)

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