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入学前の準備、ちょっと気がつかないこんなこと! |
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三鷹市社会福祉協議会学童保育所調整担当の中島泉さんに、 入学の前にやっておいたほうがいいことを教えていただきました! |
学童保育所は、4月1日から入所なので、入学式の前にもう小学校生活が始まります! 学童保育所で子どもたちをずっと見守っていらっしゃる中島さんに、 入学前にこれをやっておいたほうがいい! ということを教えていただきました! |
小学校入学はお勉強をするところだよ、なんて子どもには教えますが、親としては、送り迎えがなくなって一人で往復することになるとか、宿題があるとか、そんなイメージなんですが(汗)、やっぱり家で教えておかなければならないことはいろいろあるのでしょうか?ひらがなとか? | |
お勉強のことは、学校できちんと教えくださいますので、就学の説明の際にお話があったことで十分です。それより入学前にお家で是非練習していただきたいのは、「自分の気持ちを言葉で伝えられるようにしておくこと」です。 | |
★準備その1 自分の気持ちを言葉で伝えられるようにする★ |
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うれしい、悲しいとか、痛いとか、そういうことですか? | |
お家でそういう感情そのものをお母さんに伝えることはもちろんみなさんしていると思いますが、実はそれを一つのフレーズにして伝えるということはお子さんには難しいのです。 | |
確かに、「これこれこうだから悲しい、とかいうのは、一緒にいてわかるので、説明を要求したことはないかもしれません。 | |
幼稚園保育園でも、泣いていると周りが「どうしたの?」と聞いてくれますよね。でも小学生になったらではそういうわけにはなかなかいきません。小学生になったら、いやなことがあったら泣いていないで先生などに伝えなければならないのです。でも、それができるようになるためには、やはり練習が必要です。お家でお子さんが泣いたり悲しんだりしているとき、お母さんお父さんは、「どうしたの?」と声をおかけになると思います。そうすると、子どもはきれぎれに悲しい理由を言ってきますよね。そのときに、聞いているお母さんお父さんが、それをまとめて一つのフレーズにして確認してあげてください。これを繰り返すことによって、子どもは自分でも同じように伝えることができるようになります。 | |
なるほど!これは入学前から練習しなければなりませんね! | |
それから「一人で通学する」ということですが、通学路は必ずお子さんと一緒に手をつないで歩いてください。 | |
★準備その2 通学路は一緒に歩いて再確認!★ | |
学校まではよく通っている道でところでも、あらためて歩いた方がいいですか? | |
つい自転車でよく通っていると慣れているような気がしてしまうのですが、自転車の後ろに乗っているのと、歩くのでは視点も全然違います。ですから、お子さんと一緒に手をつないで歩いて、お子さんの目線で、信号や横断歩道、車の往来などを確認し、お子さんに指導していただきたいのです。道路の渡り方一つでも、大人は意識しないでしてしまいますが、子どもたちには初めてのことになりますから。 | |
確かに、いつも自転車でした・・・(;゜(エ)゜) アセアセ | |
また、もうひとつお話に出た「宿題」ですが、学童保育所では、宿題をする時間を特にもうけてはいませんが、ほとんどの児童が、おやつ後の時間にやっています。しかし、学校の宿題は必ずお家で字や答えなど点検していただきたいのです。 | |
★準備その3 親がすべきこととすべきでないことを把握する!★ | |
「宿題をやった!」というだけでは十分ではないということですね。 | |
はい。学童では、点検や答え合わせまではできません。保護者の方が、点検することで、つまずきや覚え間違えなどを確認することができます。つまずきは、低学年のうちは取り戻すことができますから、子どもがやった宿題を見て、つまずきなどに気がつくことは、親の仕事です。 | |
「宿題やった?」までは聞きますが・・・(汗)ちゃんとチェックしてわからないことを先生に伝える、できたところを褒めてあげる、までしなければダメですね〜。どこまで口を出していいのか、考えてしまいますが、ここは口を出すところですね! | |
そうですね(笑)。ですが、してはいけないこともあるんですよ。それは「次の日の準備」です。これは、必要がない限り手伝ったりせず、自分でやらせてください。<学校や学童で使うもやのは、自分でランドセルに入れる><家に帰ったら、連絡帳やお手紙は自分で出して渡す>これは子どもの仕事です。 | |
つい自分(母)が待ちきれなくてランドセルに手を入れちゃったりするんですよね・・・(汗) | |
親がランドセルから出してしまったり、入れておいてあげたりすると、当然子どもは親のせいにしますよね。それは子どもの自立を妨げていることになります。 | |
「忘れ物のないようにちゃんとしなくては!」と<親が>先回りしたりするのはダメですね。子どもの成長のために、見守るべきところは見守り、指導すべきところは指導する。私たち親も、子どもともに一つずつ学んでいかなくてはならないですね。子育ては子育ちであり親育ちだと、実感しました。 ありがとうございました! |
2014年3月号