HOME>2016年2月号特集「マイナンバー制度ってなんだろう?」
2016年1月から施行される、マイナンバー制度。 育児中のママにも必要なのかしら?そもそもマイナンバーってなに?? という基本的な質問について、 株式会社地域情報化研究所の後藤省二さんにお話を伺いました! |
我が家にも、マイナンバー通知カードが郵送されてきました。そもそもマイナンバーと言う制度はどのようなものなのでしょうか? | ||
マイナンバー制度は社会保障保証と税、災害対策の分野で行政の効率化、国民の利便性の向上、公平・公正な社会の実現のための社会基盤です。 | ||
実際に、子育て中のママたちにはどのようなメリットがあるのかよくわからないのですが?? | ||
例えば、引越しがあった時。今までは、児童手当の申請に必要な前住所地での所得証明書などを取得するのにすごく手間と時間がかかりましたが、マイナンバーがあることで、役所間の連携がとれ、時間がとても短縮されます。 今回の制度は、災害対策にも利用されますので、災害にあった時の安否確認などにも使用することを想定しています。市役所などでの書類による申請には、広い分野の手続きで必要となります。申請の際には、「通知カード」あるいは「個人番号カード」を必ずお持ちくださいね! |
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そうなんですね!では、マイナンバーを持っていないと不便な時はどんな時ですか?先日送られてきたものには「通知カード」と記載がありましたが、これは「個人カード」とは違うのでしょうか? | ||
今回送られてきたものはあくまで「通知」なので、本人にマイナンバーを通知するだけです。もちろん、身分証明書にはなりません。手続きをする際に、本人確認には使えないということですね。ですから、「個人番号カード」を申請することをおすすめします この「個人番号カード」は写真付きのものを作成すると公的な身分証明書となります。今は無料で申請することができますし、インターネットなどでも申請ができますよ!写真なども、注意事項を守っている範囲であれば、写真館などの写真でなくても大丈夫です! |
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身分証明書として「個人番号カード」を使う場合、気をつける点などありますか? | ||
「個人番号カード」の裏面には12桁の個人番号が記載されています。 「個人番号カード」を受け取る際に、番号が隠れるように作られているケースに入っていますので、そのケースを使用するといいですね。 |
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もし、万が一落としたり、紛失してしまった場合はどのようにしたらいいでしょうか? | ||
「個人番号カード」で全ての情報がわかってしまうわけではありません。慌てずに市役所に再交付の申請をしましょう。その際に、個人番号の漏洩が懸念される場合は番号も変更できるようです。 | ||
ママも「個人番号カード」があるといいかもしれませんね。それでは子どもの「個人番号カード」は必要でしょうか? | ||
お子さんが少し大きくなって、就労や免許が必要になった時には、持っていたほうがいいでしょうね。身分証明書になるので、パスポートを取ったり、銀行の口座を作ったりするときには便利ですね。 「個人番号カード」には、有効期間がありますので、注意してくださいね。 |
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例えば、病院や幼稚園・保育園の入園などで提示を求められることはありますか? | ||
今の時点では、個人番号カードの提示を条件とされることはありません。しかし、子ども子育て支援法に定める保育所、認定幼稚園、幼稚園の支給認定等の手続の際に、個人番号の記載を求められる場合があります。これは、保護者の所得等を確認するために必要となるからです。また、病院に入院する時の本人確認のための身分証明書のひとつとして提示を求められたりすることはあるかもしれませんね。現時点では民間でのマイナンバーの使用は認められていませんが、ゆくゆくは、法律改正により使われる範囲が拡大される可能性もあります。 | ||
最近は、パートや就労しているママも多いと思うのですが、会社から提出を求められたりすることはありますか? | ||
法律により、雇用者は就労者の本人確認を行い個人番号を収集することとされていますので会社から個人番号の提出を求められます。これは税務署への報告、雇用保険・労災保険などの手続きに必要となるためです。企業側は、重大な個人情報となりますので、厳重な管理をする必要がありますね。質問があれば、雇用先に確認して下さい。 | ||
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マイナンバー制度に関して、通知は来たものの、どうしたらいいの??と思っていたことも、たくさんお話を聞く中で、理解できたことがたくさんありました。後藤さん、ありがとうございました! |
2016年2月号