星の話をしよう!7月号
協力:天文学とプラネタリウム
7月の星空といえば、七夕です。天の川をへだてて向かい合う織姫と彦星の話をご存じの方も多いと思いますが、実際に見たことがある方は意外と少ないようです。今回はこの織姫星と彦星についてお話しましょう。 [三角形を探せ] デネブとベガを見分けるには、はくちょう座の形を覚えてしまうのが早道です。はくちょう座は大きな十字架の形をしています。“デネブ”とは元々“おしり”の意味。デネブかな?と見当をつけた星が、翼を広げた白鳥のおしりに見えてきたら(あるいは十字架の一番上に見えたら)その星がデネブだと思って間違いありません。最後に残った星が織姫星のベガです。無事に見つけることはできましたか? [もうちょっとだけ、ベガの話] ベガは、実は天文学ではとても重要な星です。昔の天文学者は星の明るさを決める際の基準に、ベガを使っていました。ベガを0等星として、ベガよりも約2.5倍暗くなるたびに1等ずつ増えていくように明るさを決めたのです(このようにして決めた星の明るさを、ベガ等級といいます)。このベガ等級の仕組みは、現在でも世界共通で使われています。ベガを見つけたら、ぜひ思い出してみてください。(梨) ◆ほしぞら情報(国立天文台) http://www.nao.ac.jp/hoshizora/index.html |
このコーナーでは、皆さんから寄せられた宇宙に関する質問に対して、天文学とプラネタリウム(略称:天プラ)のメンバーがお答えします!お子さんから聞かれて答えに困った素朴な疑問などありましたら、sukusuku@mitaka.ne.jpまでぜひお寄せ下さい。
|
2006年7月号
使用している画像はblue-greenさん,M+KBOXさんなど素材配布サイトからお借りしています。