2004年9月号

 オリンピックの余韻がのこっています。日の丸が君が代の音楽と共に揚がっていくとき、何とも言えない感動を覚えました。オリンピックの感動を胸に、さぁ2学期が始まります。クリニックも冬の季節にむけて心の準備です。

院長より

 オリンピックのコメントで、子育てと同じだと賛同したものがありました。
それは、体操ジュニア育成で『特に幼少期からの徹底的な体作りに力を注いだ。マック体操クラブ指導者だった城間晃氏(現ステイクールスポーツクラブ器械体操部監督)もその一人。「大切なのは基本をしっかり作る事。難しい技を小さいときから習得する必要はない。技とルールは変化するが、基本ができていれば対応できる。」との方針で、米田、富田、鹿島を育て上げた。』

 これを子育てにおきかえると、基本的な生活習慣を身につけさせておくということだと思います。生活リズムを整え、快食、快眠、快便を保障することです。その上で難しい技=早期教育や集団生活に対応できるのです。習い事を3歳から始めることが多いのも、基本的生活習慣を身につけてからと考えられます。

 親子共々、もう一度、生活習慣をみなおしてしませんか?



インフルエンザの予防接種の予約
9月1日より始まりました。
予約の時持参するもの ・診察券
・予約料金(1回分1,000円)

 昨年苦労した無断キャンセルを防ぐために、今年から予約料金を設定しました。予約料金は実際の接種料金に組み入れます。

予防接種は
10月15日(金)
から始めます。

土曜診察医師
4日 西堀
11日 秋山
18日 西堀
25日 西堀
最近のはやっている病気
 突然の高熱や吐く風邪など、さまざまです。咳や鼻水だけも増えてきました。季節の変わり目で、ゼイゼイの咳が増えてくるかもしれません。
 感染症は突発性発疹、溶連菌感染症が流行しています。

日本外来小児科学会に参加して

 今年もスタッフが学会に参加しました。日本各地の小児科の様子を知り、当クリニックの外来に新しい風を吹き込んでもらいたいと思っています。

宮城さん(受付)
 今回の学会では「電話での対応」に出席しました。相手が見えない中での状況判断、伝え方は、どこでも課題となっているようでした。先方が望まない答えを伝える時などは、特に注意が必要で、失敗談などもありました。声だけで気持ちを伝えることは難しいことですが、なるべく快い対応ができるよう努めたいと思います。

伊達さん(受付)
 今回始めて外来小児科学会へ出席しました。多くの県の小児科に勤務しておられるさまざまな職種の方々を接し、それぞれの医院での様子を聞くとことができ、とても勉強になりました。2つのワークショップに出席してみて「あきやま子どもクリニックは色々な面で子ども達へのケアを実践しているんだ」とつくづつ実感できました。私も一母親としてこのような小児科が増えて行くことを望みます。

呉さん(看護婦)
 今回始めての参加でしたが、2つのワークショップ(小児の事故防止活動、外来待合室における看護婦)に出席し、自信と誇りを持って外来看護に取り組んでいる姿を他の参加者からみることができました。この経験を今後の外来看護に役立てることができれば、と思っています。

 

http://park12.wakwak.com/~akiyama/


 厳しい暑さの夏でしたが、夜は草むらの中で虫達の競演が始まり、空の色は冴えそこかしこに秋を感じさせる日々となりました。実りの秋、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋とか、暑さに弱った心身の疲れをモリモリ食べて早く回復して満喫しましょう。

 オリンピックに湧いた夏、どの試合も感動で、少々オリンピック疲れの私の夏でした。

 驚く程の集中力!
 勝敗に関係なく、あの集中力の強さを持続はどうやって養われるのでしょう。彼らがどんな乳幼児期だったか知りませんが、とても大切な力で、育てたい力です。集中力の技を身に付けるには、「繰り返し」また、そのアップには「感覚を共有する力=親、周囲の人の愛情や信頼が身体に刷り込まれること」甘えられ、愛されていることはエネルギーの源になるとあった。(斉藤孝氏”天才の読み方”から)

 子育ての中で
 「飽きっぽい」「興味が分散する」など焦りがちですが、その基になるのは信頼感をしっかり結び、安心して興味を持つことに立ち向かえるようにすることのようです。 それには、親がイライラしたら出来ませんね。そして体を使ったり、接触する遊びを沢山しましょう。 でも、子どもが新しい遊び方や熱中している時はソッと見守り口出しは控えましょう。

 褒めるのは叱るより難しい
 
褒めることはとても難しいです。小さい時は、新しく出来た時に褒めることが多くそれがバネになりますが、大して苦労しないことでも褒め過ぎたり、何を褒められているか分からず 褒めてくれることが目的になったりしてはなりません。どんなことに褒めるかは多分に親の考え方にあり、それがその子の物の見方や人生観の基礎になるように思います。 私は、結果より力いっぱい一生懸命やったことに一番声援をおくりたいと思っています。

ASOBO
〔オモチャ=教具〕
*子供は何でも玩具。(台所製品、本、石、草、葉など)
*玩具は発達に合わせる。 (大きさ、数、内容など加減して与える)
:出したり入れたり。(大きいもの→小さいもの)  
出し入れは 片付け上手につながります。

*積み木、ブロック、空き地、重ねコップなどいろいろ加減して遊べる。

***保育室から***

 9月からお友達が沢山になり(10月からも更に増える予定)それに伴って職員も増え賑やかです。今年は晴天続きでプール遊びを満喫。これからは、課題遊びや散歩等でより発達を促し、自然の息吹きを体で感じさせたいと思います。ネンネだけだった赤ちゃんが、好奇心いっぱいで目的に向かってハイハイや、つたい歩きをし、散歩でダッコと泣いていた子がしっかりした足取りで歩き、階段を上り降りし、子供の力に感激しています。嫌いな食べ物や出来ないことも、皆の声援や出来た時の喜びを共感してくれる仲間に支えられ、子供なりに頑張っている姿はまさに、金メダルものです。

文責:玉木

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