2004年11月号

 今年もあと2ヶ月となりました。今年は1月から例年よりも風邪の流行はありませんでした。あと2ヶ月、インフルエンザも含めて流行しないのを祈ります。

院長より

 「子どもとメディア」

 日本小児科医会や日本小児科学会は、メディアについて提言をだしました。

1. 2歳以下の子どもには、テレビやビデオは長時間見せないよいうにしましょう。
2. テレビはつけっぱなしにせず、見たら消しましょう。
3. 乳幼児にテレビ・ビデオを一人でみせないよいうにしましょう。
4. 授乳中や食事中はテレビをつけなよいうにしましょう。
5. 乳幼児にもテレビの適切な使い方を身につけさせましょう。
6. 子ども部屋にはテレビ・ビデオは置かないようにしましょう。

 現在、メディアが発達障害をおこすという科学的根拠はありません。ただ、テレビ・ビデオを長時間みることによって、人(親)との関わりや会話が少なくなってしまうことは事実です。2歳までの子どもたちはより人(親)とのふれあいが大切な時期です。テレビ・ビデオと上手につきあっていきましょう。

市民公開フォーラム
「メディアとの良い関係をめざして」
〜子どもの心をはぐくむために〜
H16.11.23(火・祝日)午後1時より
千代田区平河町「都市センターホテル」



1. 幼児期の情緒と言葉の発達とメディア環境
茨城県こども福祉医療センター 家島 厚
2. いじめ・ムカツク・キレル 〜不登校の彼方にあるもの
みやぎ県中核病院 田澤 雄作
3. メディア漬けの子どもの危機
NPO子どもとメディアNHK放送文化研究所 清川輝基

申込み先は日本小児科医会主催市民公開フォーラム係
FAX03-5275-1193(住所、氏名、年齢、職業、電話番号明記して)




インフルエンザの予防接種
始まっています

 インフルエンザの予防接種は火曜日・金曜日の早朝診療と午後診療の時間帯で行います。11月は大変混みあうことが予想されます。1週間前から電話予約が可能ですので早めにご予定ください。
 予約のキャンセルは、ワクチンの準備の関係から11月末までとさせていただきます。

 

土曜診察医師
6日 西堀
13日 秋山
20日 西堀
27日 西堀

 11月18日(木)午前診療は代診です。
       (教育委員会のため)

最近のはやっている病気

 

 咳から始まり、発熱する風邪が流行しています。咳が出始めたら早めの受診をお勧めします。また、嘔吐の風邪も多いです。
 感染症は突発性発疹、溶連菌感染症、おたふくかぜ、水痘、手足口病が流行しています。

 


三鷹市教育委員会委員より

 先月、最初の委員会がありました。教育委員会委員長選出と、教育長の任命の仕事でした。今月は定例会議と学校訪問などがあります。教育現場から、就学前にしておかねばらないことを伝えることができれば、と思っています。

http://www.akiyamakodomo.jp


 

 店頭には、来年のカレンダー、年賀はがきの発売と何かと気ぜわしく一年が過ぎ去ろうとしています。一年の早さは、私の年のせいばかりではなく、世の中のスピードの速さにも有るように思います。このアッと言う瞬間にも、子供たちは成長し続けています。その中で、私たち大人はスピードに合わせるだけでなく、時に立ち止るユトリを身につけたいと思います。
 23日は勤労感謝の日、お父さんはお母さんに、お母さんはお父さんに、そして、いろいろな人がいることで毎日がすごしていかれることを、改めて考えて感謝の気持ちを持ちたいです。 

 ありがとう!
 何と心を柔らかくしてくれる言葉でしょう。感謝を表す言葉ですが、そんなに重く考えずに自然に口に出したい言葉です。夫婦どうしで、親子どうしで、「ありがとう」と言うだけで、いい気持ちになるのです。大人が自然に言うことで、教えなくても子供は口に出るのです。いやな事件の多い現代こそ、「ありがとう」を大事にしたいと思います。(外国に行くと、家庭のなかで何かにつけて「ありがとう」と言うことが多いのに驚かされます。言われてイヤに思う人はいないでしょう。)

 えほんはいつから?
 絵本をいつからとか、どんな本を与えたらと聞かれることが多いのですが、決まったものはありません。しかし、小さい時から本を与えることは、とても良いことです。今は本屋さんにも、図書館にも良い本が溢れています。ご機嫌の良い時に、膝にだっこしてシンプルな大きな絵を、その人の言葉でお話して上げると、5・6ヶ月の子もおとなしく聞いています。まだ、ストーリーにより、親子のコミニケーションとして、あそびのひとつに考えましょう。
 月齢がすすむにしたがって、乗り物や、動物などまた、イナイナイバーのように共感を呼ぶものや、言葉のリズムなど、お気に入りが出てきます。集中してみる、お話の楽しさを体験させて上げましょう。(本の好きになった子は、語彙が豊富で想像力が豊かです。)
  

ASOBO
落ち葉であそぼう
おふとん、おまじない、雨、やきいもゴロゴロ・・・・

***保育室から***

定員いっぱい入って相変わらず賑やかな毎日ですが、次第に保育室の流れになってきました。特にお誕生前のハイハイ組が多いので、離乳期の食事時が壮観です。離乳は普通の食事の基礎になることなので、とても大事に進めなければなりません。食べてくれるからとどんどん食べさせている場合、案外丸呑みが多いのです。これを直すのは大変。飲み込み、下や、ほっぺや顎の動きを良く見て、それに合わせて形態や、与え方を考えて進めます。要は、子供の様子を良く見ることだと、痛感しています。
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分からない時は、秋山先生やえいよう相談で聞きましょう。

文責:玉木

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