2005年7月号
暑い日が続いています。もうプールや水遊びが始まっているのではないでしょうか。プールがなくてもお風呂の残り湯を使って洗面器でぱしゃぱしゃかけてあげるだけでも子ども達にはうれしい水遊びです。ただ、どんなときも目を放さないでください。水の事故はいつも頭にいれておきましょう。 |
「育てづらさの中に」 子育てを順調にやっていきたい、そんな思いでスタートする子育て、でもやっぱり順風満風にはいきません。一日のうち何かを心配したりするものです。「それは心配ないの、大丈夫よ」と声をかけてもらってほっとしたり、または心配が続いたり。 最近、心配や育てづらさが大きくなったと方々と出会うと、早く子育ての方法を一緒に考えてあげればよかったと思ってしまいます。心配や育てづらさが続いたら、遠慮なく相談してみましょう。最近は多くの相談の機会、場所があります。心配が続く間は相談を続けることがコツです。「子どもってこんなものかな?」と思っていても、それが大変だったり、その月齢であれば仕方ないけれど大きくなって変わらないときなど、、、、遠慮なく。 当院の乳児健診や一般診療は今の方法ではなかなか相談できないかも、、、そんな気がして、これから少し方法を検討していきたいと思います。そのため健診の方法などを試行錯誤をするかもしれません。 「心配や育てづらさの中に子ども達の何か大切なメッセージがある」それに早く気づいてあげるのも大人の役割かもしれません。 |
||
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
お外が好きな子ども達、青空が少しでも見えるとお散歩に出かけていきます。目的に応じて午前と午後、時には夕方電車を見にちょっとおでかけ。「あぁーとっきゅう!!」「あずさ」「かいじ」と、たどたどしい言葉で教えてくれます。これも駅前保育室のよいところでしょうか。 今回は、保育室で実践しているプログラムの中から少人数(2〜3人)でじっくり取り組む遊びを分析してみました。単純な遊びでもその中には子どもの発達を促す要素がこんなにあるのです。 赤ちゃんASOBI テーマ遊び シール貼り キャラクターやカラフルな色のシールを紙や身体に貼って剥がして大喜びしている子ども達。このシール貼り遊びにはどのような要素が含まれているのか注目してみました。 [1]片手で台紙を折りながら(←指先) [2]シールの切れ目を見つけ(←目) [3]もう一方の指でシールをつまむ(←指先) [4]指先にシールを移し貼りたい場所へペタン!(←目) この一連の動作は、( )内に示したように目と手(指先)を協応させながら行っているのです。動作中は、おしゃべりや笑い声も止まり意識を集中させているのです。またシールのベタベタは触覚を刺激し、どこに貼ろうか考え、手を近づけていく行為により空間認知の力を養います。さらに、枠の中に貼る、同じ色に貼る、形に合わせて貼るなど色や形といった要素も拡がります。 一見すると単純な遊びですが、実はこんなに沢山の能力が使われているのをご存知でしたか?この機会にぜひ意識してご覧ください。ペタン!!と貼れたとき、思わず誉めたくなりますよ。 |
|||
2005年7月号