2007年11月号

 今年も残すところ2ヶ月となりました。何かやり残したことはないかと思いを巡らせます。クリニックの診療以外の仕事が増えたのは、やはり社会に貢献しなければならない年齢になってきたのだと自分に言い聞かせています。でも、一番好きな仕事は、子どもたちに向かい聴診器をあてている時です。



院長より
『診療の決め手』

 今年は、何万人に一人といういくつかの病気に出会いました。いずれも、保護者の方の「いつもと違う」という言葉で、発見にいたりました。
 クリニックでは子ども達のその時の様子を断片的につなげて、そのお子さんの健康・成長発達をみています。また、各年齢の子どもたちの様子を十分理解しておく必要があります。その上で、お子さんの顔色・動き・話し方などがいつもと同じかどうか、年齢的な状態にあているかどうかに、診療所見を加えて判断します。
 保護者の方は毎日連続して子ども達をみておられ、その観察には誰もかないません。
 保護者の方の「いつもとちがう」は、診療の一番大切なキーワードです。
「いつもと同じ元気」になるまで、一緒にお子さん達の健康を見守らせていただきたいと思います。


9月28日朝日新聞について
 読んでいただいた方もおられると思いますが、大同生命地域福祉研究助成をいただいた記事が朝日新聞に載りました。この研究はクリニックの保護者の方にもご協力をいただいた結果です。ありがとうございました。おかげさまで、現在、三鷹市の乳幼児健診で配布されうようになっています。あらためてお礼を申し上げます。
 今月は小学生の保護者の方へのご協力をお願いするかもしれません。その際には、またどうぞよろしくお願い致します。

最近の流行っている病気
 インルフルエンザA型が10月第1週から流行し、学級閉鎖もあり大変でした。やっと流行も下火になってきた感がありますが、違う型の流行もいつ始まるかと油断できません。インフルエンザの検査は鼻腔や咽頭で検査しますが、先日、鼻水でできることがわかりました。鼻がかめるお子さんはちょっと楽になると思います。
 インフルエンザの他に1〜2日だけ39度の発熱する風邪もあり、また嘔吐・下痢症の風邪の第1日目と区別する必要があります。プール熱、手足口病の夏の風邪があり、乳児に下痢の感染性胃腸炎が多いです。
 伝染性感染症は水痘、突発性発疹があります。


 インフルエンザの予防接種は
毎週火曜日・金曜日早朝診療と午後診療で行っています。

休診・代診の予定
11月2日(金) 午後診療 代診 藁谷先生
教育委員会のため
11月6日(火) 午後診療 代診 宗像先生
ネットワーク会議のたま
11月9日(金) 午前診療 代診 宗像先生
第四中50周年式典のため
11月27日(火) 午前診療 代診 宗像先生
高山小学校訪問のため


http://park12.wakwak.com/%7Eakiyama/index.html


 

KUNERUASOBI
あきやま保育室 11月号

  公園の木々も、吹く風に葉を落とし、ゆっくりと冬の支度が始まりました。子ども達は、夕日を見て「おひさま、赤いねぇ」と気づいたり、♪どんぐりコロコロ〜♪と歌い木の実を拾いながら遊歩道を散歩したり、落ち葉を踏んで、カサっと出た音に驚いたり・・・秋の戸外は自然の宝!自然を身体一杯に感じられる季節を子どもtちと満喫したいと思います。

【◎日本保育園保健学会への参加◎】
  この度、北九州で開催された学会で、生活リズムを整える為、日頃、保育室がご家庭との連携の手段として使用している家庭連絡帳を用いた、これまでの取り組みをまとめて報告してきました。子どもの育ちを考えた時、生活リズムの重要性はどの機関でも唱えられており、当保育室でも保育のねらいとして「生活リズムの確立」を掲げています。そのことを保育室とご家庭の双方で、意識出来るように独自に工夫した連絡帳の利用方法を発表し、各々の保育関係の方々からの反応や評価を得られたことによって、自分達の保育実践の振り返りとなったり、次なる課題がみえてきたりと、大変有意義なものとなりました。そして、自分達の保育が、自己満足で終わらないよう学会などに参加し、保育情勢に関心を持ち学び確かめていきながら、日々の実践へとつなげ、よりよい保育となるよう努めていきたいと思います。

【 ☆保護者会のお知らせ☆ 】
 本年度の保護者会は、1月12日(土)に予定しています。詳細は、後日お知らせします。

【 *服装について* 】
 朝・夕と日中の寒暖差がある今時期。その為、何を着させれば良いか悩まれる親御さんも多いかと思われます。適着でいられる心地よさを子どもが感じられるよう、衣服を選ぶ時、次のことを参考にしてみてください。
 [1] 厚着になっていませんか・・・
 [2] 着膨れして動きづらくないですか・・・
 [3] ’着る’自立をめざして・・・
子どもは大人より代謝が良いので、ハイハイなど動き出した子どもは、大人より一枚少なくて大丈夫と言われています。[1]は、下着選びで、綿100%の半袖でお腹が隠れるものがおすすめ。綿は、伸縮性があるので、身体が動かしやすく、腕は、たえず動かしているので冷えることもないので冬でも半そでで充分。[2]戸外活動時に着用する上着。モコモコしていると暖かそうですが、子どもが走ったり階段の昇降をする時、モコモコで足元が見えなくなってしまいます。寒さ対策なら厚さや丈の長さより、襟や手首が締まっていて、暖まった空気が逃げにくく風がはいりにくいデザインが効果的。[3]ヨチヨチ歩き出したら、ロンパース型より上下が分かれている衣類が望ましいです。着脱への取り組みのとりかかりとして、ズボンを下ろす等、簡単な行為から始まるので、自分で着脱しやすい衣類が適しています。

文責 高橋

2007年11月号

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