2009年2月号

 早くも、もう2月です。2月の最初には節分があり、クリニックのウインドウに赤鬼と青鬼が飾られています。季節毎にスタッフが飾りをしてくれています。節分が終わると次は雛祭りです。今年も子ども達と一緒に季節を感じていきたいと思います。



院長より

「小児科診療所で子ども達が泣くとき」

 子ども達は病院で泣く、と思われています。でも、当院で1000名を調査したとき、予防接種や健診を除く一般診療では、泣いた子どもは全体の30%ぐらいでした。思っているほど子ども達は泣いていませんでした。そこで、どんなときに泣いているのかを観察してみました。次の場面でよく泣き始めます。また、泣く場面は年齢と共に変わっていきます。私は、泣きの変化も子ども達の成長としてとらえています。(あくまで、おおよその予測です。また、お子さんによっても違いがあります。)

場面として
1、 クリニックの入口に入る直前
2、 待合室から中待ちに呼ばれたとき
3、 診察室に入ったとたん
4、 椅子に座って私を見たとたん
5、 聴診をしている間
6、 舌圧子で喉を見るとき

月齢から
(1〜5ヶ月) どの場面でも泣き始める
(6〜8ヶ月) 聴診をしている間
(9〜11ヶ月) 椅子に座って私を見たとたん
(12ヶ月〜1歳半) 診察室に入ったとたん
(1歳半〜2歳) 待合室から中待ちに呼ばれたとき
(2歳〜) クリニックに入るとき
(2歳〜) 舌圧子で喉を見るとき

 何か思い当たることはありませんか?
 子ども達の泣く場面を予測して診察や、スタッフも介助をしています。



最近の流行っている病気
 インフルエンザが流行しています。37度台でインフルエンザだったり、39度でもインフルエンザではなかったり、熱だけでは判断できなくなってきました。正しく診断して治療に結びつけていきたいと思います。インフルエンザは2峰性の熱型を示し、最初の解熱から2〜3日後に発熱することがあります。2回目の熱は1〜2日で解熱するのであわてずに療養しましょう。
 嘔吐・下痢のウイルス性胃腸炎もみられます。
 感染症は突発性発疹、溶連菌感染症が流行しています。

インフルエンザ予防接種は
2月14日まで通常の予防接種と同じように、
診療時間内で行います。

 ヒブワクチンの予防接種は順調に接種されています。必要に応じて同時接種も可能ですので、三種混合などとご一緒にご検討下さい。


休診・代診の予定
 
6日(金) 午後診療 宗像先生
 定例教育委員会
13日(金) 午後診療 宗像先生
 臨時教育委員会
17日(木) 午前診療 宗像先生
 教育委員会の懇談会


http://park12.wakwak.com/%7Eakiyama/index.html


 

KUNERUASOBI
あきやま保育室 2月号

  ♪おにはそと〜ふくはうちぃ♪の歌や絵本の読み聞かせで「泣いた赤おに」などに出てくる鬼を、ちょっぴり怖がりながらでも興味津々でみている子どもたち。2月3日の節分で、歳の数だけお豆を食べられることを期待し「何歳?」と尋ねると「3さーい」「2さいっ」と、きちんと自分の年齢を答えている子どもの成長に喜びを感じます。

【 ☆冬の風邪の予防☆ 】
 病後児保育資質でインフルエンザの利用児がみられるようになったり、インフルエンザ対策に関する市からの情報が盛んになると、いよいよ流行りはじめたかと、より予防に気をつけるようになりますね。インフルエンザを含む冬の風邪の対策として・・・
[1] 手洗い・うがいを丁寧に行いましょう
皆さんは手洗いをどの位かけてしていますか?望ましい時間は1分以上だそうです。うがいは、殺菌性のある緑茶でするのが良いともいわれています。
[2] 咳くしゃみが出たらマスクの着用を
これは周囲への感染拡大防止ですが、マスクはガーゼ製より不織布製が適しているそうです。使ったティッシュやマスクはすぐ処分し、口鼻が触れた部分は触らないようにし小袋に入れてゴミ箱捨てるとよいそうです。また、マスクは、しっかり鼻・口を隠し顔にぴったりフィットしていることが大事です。
[3] 室内環境を快適に!
高すぎない温度設定に考慮し、充分な加湿と換気を行いきれいな空気を保てるようにしましょう。
それと、なによりきちんとした食事にたっぷり睡眠をとり適度な運動を行うなど、規則正しい生活と体力づくりが大切です。

 【 *「褒める」していますかぁ?* 】
 先日、トリプルPファシリテーター養成の研修へいって来ました。まだ聞きなれないトリプルPとは Positive Parenting Program(前向き子育てプログラム)の略で、オーストラリア発祥の科学的な根拠に基づく子育てアドバイスと支援法です。具体的なことは、後々なんらかの方法で皆さまにお伝えできるよう検討中ですが、トリプルPを学ぶ中で、私が‘これ良い!’と感じたことの1つを紹介したいと思います。それは、「褒める=その行動を強化する」という言葉です。たとえあ、1歳前半の子どもが自分で靴下を脱いだ時「一人で脱げたのね!すごいねっ」と子どもの行動に注目し頑張りを認め、意欲へ繋ぐ褒める行為は、自己肯定・愛着・信頼関係・意欲を育みます。相手を「褒める」簡単そうで私たちは普段どのぐらいしているでしょうか?子どもに対してだけではなく、パートナー・親兄弟・職場の仲間・友達 etc、褒めるタイミングや内容・仕方などの考慮は必要ですが、褒められると単純に、嬉しい!頑張ろう!時にはこそばゆい・・・ものですよね。まずは、あいてを認め褒めてみるころ‘できた・頑張ったね・すごいね・助かったぁ・ありがとう’などなど、前向きな言葉が私たちのまわりに溢れるとステキですね。

文責 高橋

2009年2月号

このページトップへ 「あきやま子どもクリニックニュース」目次へ 「コラム」トップへ