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2011年2月号
このニュースを書き始めている時に、サッカーアジアカップで日本が優勝したことがテレビで放送されていました。サッカーをよく知らない私もうれしくなりテレビを見入りました。そして、私も「一生懸命頑張ろう」と思いました。ひたむきに何かにむかう姿は美しいものです。私は日々、子どもの健康に気を使い、看病を必死にされている保護者の方々を「立派だなあ」と感じています。
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最終学期になり、保育の様々な場面で子どもたちの成長ぶりを感じることができます。 特に、散歩では初めはバギーに乗っていた子が大人やあるいは友達と手をつないで20分前後歩いて目的地の公園までいったり、20分前後の距離が精一杯だったのが1時間程玉川上水沿いの遊歩道を走ったりしながら行動範囲を広げたりと、子ども一人ひとりの運動機能の発達はもちろん意欲・体力・気力がついたことに嬉しく思います。 遊びだけあでなく、あんずグループ恒例?!の雑巾がけ(午睡の布団を敷く前の床拭きを自分達で行い生活環境を子どもたちと整える取り組みです)に挑戦したり、生活の中でも出来ることが増え子どもの自信につながっています。 ◆ 問題行動をうまく取り扱う ◆ 〜トリプルPより〜 子どもは、物事が自分の思い通りにいかないとき、限度を受け入れ落胆した気持ちをコントロールすることを学ぶ必要があります。子どもがその葛藤の経験を通して自己コントロールできるよう教えていくのが大人の役割です。子どもの問題(好ましくない)行動への対応は、むずかしい課題ですが実践しやすい方法をご紹介します。 ☆1、わかりやすい「基本ルール」を作る 3歳から12歳 ルールは、子どもに何をするかを教えることで何をしないかを教えることではありません。 ex:走らない×→家の中では歩く○ 4, 5つの基本的は家庭のルールを子どもと一緒に、公平で守りやすく、守れない場合には対処できるルールを決めておくと効果的です。 ☆2、「対話による指導」(行動リハーサル法) 3歳から12歳 子どもがうっかり家庭のルールを忘れた時に効果的です。手順は、子どもの注意を引き名前を呼ぶ→問題を指摘→簡単になぜいけないか説明→どうすればよいか子どもに言わせる→子どものその正しい行動をさせます。 ☆3、「計画的な無視」 1歳から7歳 小さな問題行動(人を傷つける、物を壊す等の行動には不適応)が起こった時、意図的に子どもに注意を向けないことです。ぐずぐず言う、乱暴な言葉を使うなどの時は、子どもを見たり話したりせず、仕草や表情でも何も伝えません。必要ならば立ち去り、子どもが問題行動をやめ、ふさわしい行動を示したらほめます。 ☆4、はっきり穏やかな指示 2歳から12歳 いつも子どもにすぐ従わせる必要はありません。指示を与える前に、できるなら子どもがしていることを最後までまたは一区切りする所までさせることも大切です。問題行動が起こった時はすぐに対処します。指示に従わない場合に対処そうるバックアップの用意もします。手順は、近づいて子どもの注意を引く(自分のしている事をやめ子どもの腕の長さの距離まで近づき子どもの目線に合わせ名前呼ぶ)→子どもにどうするか言う(具体的に正確に何をしてもらいたいかいう)→指示に従うまでの時間を与える(5秒くらい近くで見守る)→従ったらほめる→指示を繰り返す→指示のバックアップをする(指示に従わなければ問題行動の結果として適切な対応策ex:見ているテレビを消す等・・・を実施します) 子育てに前向きに取り組めるよう本来グループワークで技術を習得とするトリプルP(positive parenting program)の方法を、本年度は、ご家庭でも実践しやすいものを選びほんの1部を毎月この通信でご紹介してきました。少しでも日ごろの育児のヒントにならば幸いです。疑問や不明な点やもう少し詳しく知りたいという方は、あきやま保育室 高橋・永田までお声をかけてください。 文責 高橋
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2011年2月号