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2012年3月号
今年度も今月で終わりです。卒業式や終業式があり、お子さんの一つの節目を感じる季節ではないかと思います。この機会にお子さんの成長を実感し、これまで慈しみ育ててきた親としての自分たちを振り返り、ご夫婦で労をねぎらう機会にしてはいかがでしょうか。私は診察室でいつもしっかりお子さんを見ておられる保護者の方をえらいなと思っています。
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早本年度の目標として「笑顔であいさつ・感謝の気持ちをきちんと伝える」を、保護者の方がたと共有させて頂きたく本通信にも毎月記載しましたが、みなさん(スタッフも含め)この一年の達成度はいかがだったでしょうか? 人は気分や体調が良いと笑顔で余裕をもった態度で人と関われますが、そうでない時は、無意識や悪気がなくても無表情だったり声をかけづらい印象を、相手に与えてしまうことが多いですね。子どもの反応は顕著で、私の行動や表情を見ながら「遊ぼう!」と寄って来たり、逆に忙しそうと察してサッと去る(親子関係ならぐずったりするでしょう・・)等、ギヤップを感じることが保育のなかでもあり反省させられます。子どもも大人も、「機嫌よく過ごす力」を身につけることは、社会(家庭も含め)の中で、人間関係を円滑にする大切なことです。私達も、この1年自分の振る舞いを振り返り、引き続き心掛けたいです。 【 保育室の生活のどうして?シリーズ】 その9:シンボルマーク(自分の印) 0〜2歳児の保育では大抵、個人の荷物や場所にその子用のマークがついています。それは、1歳前後になると日常で使っている「自分の物」を認識していくようになるので、まだ字が読めないこの時期には、持ち物やしまう場所に絵で印し意識づけられるようにするのです。 下駄箱やロッカー・シングから家庭連絡帳等(当保育室では自分の食事場所がわかるように1歳児グループまでも椅子にも)に、シンボルマクをつけ自分の物や場所ということを覚えられるようにし、自分で使う・片づけるなど自ら生活を進めていけるようになる目的としています。また、2歳ごろには、「自分の物」と「他者の物」の区別が解るようになり、更には「共有物」と社会生活において不可欠な物の分別理解がなされていきます。ご家庭でも、オモチャ入れなど絵での印は、子どもの身辺自立に向けての取り組みにとても有効です。 【 年長児の巣立ち】 本年度も今月で終わり、あんずグループの2歳児や二重保育の年長児の子ども達は、新たな集団へと巣立っていきます。 二重保育とは、スポット保育室「チューリップ」の枠として設け、当保育室の最終学年2歳児まで利用された方を対象に、共働きでも幼稚園に進路を希望されたご家庭への支援として、今春小学校へあがる子ども達の代から開始し、保護者の方とも持ち物の扱いから色々相談しながらつくってきました。2歳児までの保育室としては、このような形で0、1歳児よりお預かりし、6歳までの子ども達の成長亜k亭をご家庭と一緒に見守らせていただけることは念願でした。3〜5歳児に経験させておきたいことを考え、帰園後あるいは夏、冬など長期休暇時の全日保育の計画を立てました。また、各幼稚園との連携などもとても勉強になりました。まだ歩けなかった子達が、字を書いたり友だちの思いを汲んだ行動をとった姿を見ていると感慨です。これからも、1人ひとりの良さを伸ばしながら、健やかに育っていくことを願っています。 文責 高橋
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