アロマセラピーサロン Lourmarin ルールマラン を主宰するsakiさんによるアロマエッセイです



第2回 ラベンダーの魅力


ラベンダーの魅力

アンケートにもありましたが、皆さんの好きな香りは何ですか?
香りの好みは人それぞれですが、自分の好きな香りというのも、季節や状況に応じて
それぞれだと思います。
例えばトリートメントで使用するブレンドオイル、季節によって人気の香りが違います。
夏は、圧倒的にローズマリーなどをブレンドしたさわやかな香りが人気ですが、
冬は優しいフローラル系の香りが人気です。

私の好きな香りもやはりいくつかありますが、一番利用する精油はラベンダーです。
確かに、香りも大好きです。でも、ラベンダーには、香りだけでなく私をとりこにする
魅力がたくさんあるのです。

ラテン語で「洗う」という意味のlavare(ラワーレ)から名付けられたといわれる
ラベンダーは、古代より最も広く使用されてきた万能の精油です。

身体へは、呼吸を調え、高い血圧を下げ、不眠に効果的です。
心へは、ストレスからくる緊張をほぐしリラックスさせ、怒りを和らげ、
疲労を回復
します。
有名なドイツの哲学者ルドルフ・シュタイナーも、ラベンダーの心理学的な不調を
癒す効果を唱えたといわれています。

その他にも、抗ウイルス作用、殺菌作用、消炎作用、解毒作用、発汗作用、
などなど子供の風邪予防対策にも大変有効です。
また、虫よけ効果もあり、虫さされ、にきびなどには直接塗ることもできます。

そして、有名なのはラベンダーの火傷にたいする効果です。
もともと、アロマセラピーという言葉が世に出てきたのは、
フランスの学者ガットフォセが火傷をおったとき、ラベンダーの精油を塗った
ところ劇的に治ったことに注目し、研究を始めたからだと言われています。
私もキッチンに常備していますが、まだひどい火傷にあったことがないため、
その効果は実証できずにいます。
でも、ラベンダーの皮膚修復の効果は素晴らしいと周囲でも言われていて、
私のアロマの先生は、大人になって転んで顔にひどい傷を負ったとき
やはりラベンダーを塗りたくり、綺麗に治ったそうです。
スキンケアやヘアケアなど、美容分野で広く用いられているのもうなずけます。

最後に注意点です。
通経剤なので妊娠初期の数ヶ月間は使用をさけましょう。
低血圧の人のなかには、使用後感覚が少し鈍くなり眠くなることもあるので注意
しましょう。また、火傷やにきび・虫刺されなどに直接塗る場合はあくまでも
自己責任のもとで精油を使用して下さいね。





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2004年11月号