アロマセラピーサロン　Ｌｏｕｒｍａｒｉｎ　ルールマラン　を主宰するｓａｋｉさんによるアロマエッセイです


第6回　アロマバスでダイエット

	春が近づいてきて、そろそろ厚手のコートも出番がなくなりそうです。それとともに、今まで忘れていた、というか隠していた体のあちこちの贅肉に、いやがおうにも目がいくようになりました。 ダイエットをしなくては・・・・でも、お金もない、運動もイヤ、それでも食べたい、そんな私はついつい手抜きで、アロマバスでダイエットを試みたりしています。 入浴だけでもダイエットに良い効果があることはよく知られています。 温熱効果で、血行が促進され、新陳代謝が高まって、老廃物が汗や尿に排泄され、腎臓の機能も活発になります。また、静水圧効果（水の圧力）で、体の中でもやわらかい部分は腹部３?５センチ、胸でも１?２センチ縮むといわれ、静脈の血液やリンパ液が一斉に心臓に戻るので、心臓の動きが活発になるそうす。因みに私も測定してみたところ、腹部は約３センチ縮んでいました。もちろん湯船に入っている間だけですけど・・・・！！ さて、これだけの効果があるバスタイム、さらに精油をプラスすることで効倍増（？）にしてみましょう。ダイエットに効果的だといわれる代表的な精油は、グレープフルーツ・ローズマリー・ジュニパー・パチュリー・フェンネルなどです。これらの精油に共通する効果は、体内の水分の滞留を解消し、利尿作用をもたらし、体内の老廃物や毒素の排出を促進することです。（ただし、これらの精油はかなり刺激が強いものや妊婦さんには使用できないものもあるので使用時は気をつけて下さい）

	私の最近のお気に入りのレシピをご紹介します。 ＜アロマバス　レシピ＞ グレープフルーツ精油・・・・５滴 ローズマリー精油・・・・・・５滴 はちみつ・・・・・・・・・・大さじ１ はちみつに精油を落としてよく混ぜ合わせて、お風呂にいれます。精油がお湯に溶けないことは以前のコラムにも書きましたが、グレープフルーツ・ローズマリー精油は皮膚刺激が起きる可能性もあるため、必ず塩・植物性オイルなどに薄めて使います。以前手抜きをして精油をそのまま入れたことがありますが、やはりピリピリしてしまい、長く湯船に入っていることができませんでした。 また、このアロマバス、子供には刺激が強いので一緒には入れないのがちょっと残念なところです。子供と入るときには、精油をマグカップに数滴入れてそこにお湯を注ぎ、バスルームの中にいれ、香りだけを楽しむということもできますが、でもこの場合だと、湯船に精油を入れた時と同じような効果は期待できないかもしれません。

	精油の皮膚吸収についてはまだまだ研究段階でいろいろな意見があるので一概には言えませんが、ご参考までに次のような研究データをご紹介します。ローズマリー浴２０分後のヒトの精油成分の皮膚吸収を測定したところ、呼吸による吸収の３０倍に達し、これは精油の経口投与（飲用すること）に匹敵するということです。つまり、入浴時の皮膚はアロマバスの成分を容易に体内に浸透させるため、より多くの精油の成分が血液を介して全身にめぐり、その効果はたんに吸入するよりはるかに大きいということです。ですから、ダイエット効果を望むなら、やはりアロマバスにしたほうが効果的だと思います。 でも、子供と別々に入るのはなかなか難しいものです。グレープフルーツは、香りだけでも体脂肪の燃焼を促進するホルモンの分泌を促す効果があるとの研究結果も出ているそうなので、子どもと入るときはあきらめて香りだけ楽しんでいます。 ローズマリーとフェンネルのハーブティーもダイエットに効果的だと聞いて購入してみました。 確かに・・・・食欲が抑えられそうな味です。ご興味があったら是非試してみてください。

2005年3月号

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