ようこそ!アロマの世界へ
日本ハーバルアロマセラピスト協会認定 アロマテラピーアドバイザー リフレクソロジスト
崎谷明子(saki)さんによるアロマエッセイです
第15回 食べ過ぎ・飲み過ぎに!!
あけましておめでとうございます。拙いコラムではありますが、気がつくと一年以上も連載を続けさせて戴くことができました。 これも皆様のおかげだと本当に感謝しています。これからも些細なことですが、日々の生活に役立つような事をお伝えしていけたらと思っておりますので、どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。 さて、お正月というとやはりご馳走が多くなりついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりしませんか?食べている時、飲んでいる時はよいのですが、つらいのはその後。お腹が苦しくていつまでもすっきりしない、次の日は二日酔いなんてことがありますよね。そんな時には精油やハーブの力で、体に負担をかけずに症状を緩和させましょう。 まず食べ過ぎですが、消化を促進させ、すっきりとさせる働きのあるペパーミント・マンダリン・ベルガモット・ローズマリーなどがお勧めです。吐き気をもよおすような時は、ハンカチなどに精油を1,2滴落として芳香浴をしたり、お腹がはって苦しい時は、精油を1?2%の割合でキャリアオイルにブレンドしお腹を優しくマッサージしたりするのも効果的です。また、食後にハーブティーを飲むのもよいでしょう。ローズマリーなどは単独だと飲みにくいので、レモンなどをブレンドするとよいでしょう。 次に二日酔いですが、つらい頭痛や吐き気には、精油の温湿布を首の後ろにあてるのが効果的です。熱いお湯にペパーミントを1,2滴入れ、その中にタオルをつけて固くしぼり温湿布を作ります。また、アルコールを体内から早く排出させるため、胃腸の調子を整え、利尿作用もあるリンデンやレモンバームのハーブティーを飲むのも効果的です。 また、食べ過ぎ、飲み過ぎる前に、少し体のリズムを知っておくのもよいでしょう。私たちは朝起きると目が覚めて、夜になると眠くなる・・・というようなリズムを1日というサイクルで繰り返しています。このような生体に見られるいろいろな機能や行動の周期性(一日周期もあれば、一ヶ月周期のものもあります。)をバイオリズムと呼びますが、体の各器官というのもそれぞれバイオリズムを持っていて、1日24時間の間に高期と低期がそれぞれ一度ずつあるそうです。この高期と低期は連続していて、毎日2時間それぞれの器官は集中して働きが活発になり(高期)、その後2時間は休んで回復するそうです(低期)。例えばアルコールの分解は肝臓が行いますが、肝臓は夜中の1時から3時が高期で、その後3時から5時までが低期だそうです。ということは、夜中の1時前くらいまでに飲んだお酒は、その後肝臓の活発な働きにより分解が行われますが、そのまま飲み続けていると、肝臓はやがて働きが弱まり回復に向かおうとするので、アルコールは分解されず、翌日二日酔いとして残ってしまうというわけです。また、胆嚢は脂肪の分解・消化を促す胆汁を貯蔵し、必要な時に十二指腸へと流し出す働きをします。この胆嚢が活発に働くのは、夜の11時から夜中の1時までで、その後1時から3時までは回復するために働きが弱まるそうです。ということは、夜中に油物を食べるのは避けた方がよいと考えられます。まぁ、当たり前のことではありますが・・・・。 でも、このようなちょっとしたことを気にかけるだけでも、体への負担は変わってきます。せっかく家族が揃う楽しいお正月、できることなら食べ過ぎ・飲み過ぎで苦しまないようにしたいものです。 最後に注意点です。ペパーミントは皮膚と粘膜を刺激することもありますので、用量にはご注意ください。特に眼の近くでの使用は避けてください。また妊娠中・授乳中の方も使用を避けてください。ベルガモットやマンダリンなどの柑橘類は、使用後しばらくは直射日光にあたらないようにしてください。ローズマリーは、刺激が強いため癇癪や高血圧の人には向かない場合もあります。また通経作用がありますので、妊娠初期の方は使用を避けてください。 |
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2006年1月号 |
このページの画像は素材配布サイト700kmさんからお借りしています