ようこそ!アロマの世界へ
日本ハーバルアロマセラピスト協会認定 アロマテラピーアドバイザー リフレクソロジスト
崎谷明子(saki)さんによるアロマエッセイです
第20回 アロマへの思い
今回は20回目ということで、ちょっぴり私自身のことについて書かせて頂きます。私がアロマを始めたきっかけ、その思いなどお伝えできたらと思います。 5月27日、アロマ仲間である友人が「美と癒しのサロン ママ&ベビーDAY」というイベントを企画したので、一緒に参加させてもらいました。これは、乳幼児の育児奮闘中のママやパパが家族で参加できるイベントで、当日はあいにくの雨にもかかわらず、多くのご家族が来て下さいました。赤ちゃんとママという方もいれば、パパもお兄ちゃんも一緒なんて方もいて、ティータイムコーナーでは美味しいお菓子とハーブティ、天然酵母パンを皆で囲み、思わぬ親子交流の場にもなり何とも穏やかな光景でした。 メニューは、フェイシャルエステ・ボディマッサージ・デトックス・タイ式ストレッチ・等々多数あり、私はハンドトリートメントとベビーマッサージを担当させて頂きました。皆さん、とても喜んで下さり、その笑顔を見ると私まで嬉しくなり、このようなイベントに参加させてもらったことを本当に感謝しました。もともと、私がアロマを仕事にしたいと思ったのも、子育て中のママ達が少しでも子育ての疲れ・ストレスを癒すようなお手伝いができれば、と思ったからです。 そのきっかけとなったのは、私がアロマの勉強を始め、ハンドトリートメント・フットトリートメントの練習を身近なママ達に行った時です。ママ達はとても喜んでくれました。とっても疲れているし、ストレスも多いママ達、でも実際にはその疲れ・ストレスを癒す時間も場所もないとその時実感しました。洋服を着たままで気軽に受けることができるハンド・フットトリートメントをもっと子育て中のママたちに広めることができないか、そんな思いを抱くようになりました。そんな時偶然子育てコンビニの存在を知り、このように一緒に活動に参加させて頂くことができるようになったのです。今でも、ママ友達にハンドトリートメントをちょっとやってあげると、とても喜んでくれて、それがまた私の喜びにもなり元気をもらうことができます。 私はアロマの中でもトリートメントが一番好きです。(トリートメントをするのも受けるのも)アロマテラピーのトリートメントの基本は優しいタッチと穏やかな香りで、この2つが融合することによって素晴らしい効果が得られるといわれています。私が今までにトリートメントをした多くの方が本当にリラックスして下さり、中には主婦湿疹がよくなったなんておっしゃる方もいてとても嬉しくなります。また、トリートメントによって体が癒されることもあれば、心が癒されることもあります。誰にも言えないような悩みをお話して下さる方もいらっしゃいます。もちろん、私にその解決ができるわけではありません。でも話すことによって心が少しでも癒されるということもあるようです。そして、そんなお話をして頂けることで私自身もとても癒されるのです。触れ合うということが、本当に素晴らしい効果を生み、心と心の触れ合いにもつながるのだと実感します。 また、トリートメントは家族へのケアとしても有効です。ベビーマッサージは最近とても人気があるのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、これは何もベビーに限らず子供が大きくなってからもとても役に立つものです。私の二人の子供はもう9才と5才ですが、マッサージが大好きで時々トリートメントをします。特にお姉ちゃんは、難しい時期になってきているので、話すことだけではお互いなかなか意思を伝え合うことができないこともあるのですが、トリートメントをすることで落ち着くということはよくあります。忙しい日々の中で子供と向き合う時間を取るのは難しく感じますが、トリートメントの時間はあまり苦もなく子供と語り合える気がするから不思議です。 良いことばかり書いてしまいましたが、実際はアロマを仕事にしたことによって、仕事と家庭との両立がなかなか難しく、かえって家族にしわ寄せがいき、アロマが私のストレスになってしまうことも多々あります。でも良いことも悪いことも全て受け入れて、それでもアロマは私の生活の中でなくてはならないものになりました。子育ても楽しくなった、家族ケアを自分でも積極的に行うことができるようになった、友達もたくさんできた、仕事を再び始めることができた、自分の世界が広がったと思います。 そして、最初はトリートメントの素晴らしさを多くのママに体験してもらい、疲れを癒してほしいと思っていたのですが、最近は、それだけでなく生活に取り入れることができるアロマケアを多くのママたちに伝え、子育てをもっと楽しんでもらいたい、と思うようになりました。同じような志を持つ仲間とともに一緒にアロマをもっと広める仕事をしていきたい、それが今の私の願いです。 |
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2006年7月号 |
このページの画像は素材配布サイト700kmさんからお借りしています