ようこそ!アロマの世界へ

日本ハーバルアロマセラピスト協会認定 アロマテラピーアドバイザー リフレクソロジスト
崎谷明子(saki)さんによるアロマエッセイです


第23回 風邪予防のためのアロマテラピー



  風邪が流行ってきました。
夏でも幼稚園や小学校では夏風邪が流行りますが、やはり冬のほうが風邪は大流行するようで、欠席も多く、
登園、登校しながらも咳をしたり、鼻水が出ていたりする子が多くなってきました。
 冬は寒いから風邪をひきやすいのかと思っていたのですが、実際は寒さと風邪には直接の関係はないといわれているそうです。
 でも、風邪の80〜90パーセントの原因がウイルスの感染だといわれていて、200種類以上あるというウイルスの多くは寒くて乾燥した環境を好むため、やはり冬に風邪が大流行するのでしょう。(なかには暑くて湿度が高い夏の環境を好むウイルスもいるので、そういったウイルスは夏風邪の原因となるようです。)
 風邪予防のためには、まず、生活習慣を見直すことが大切なのは皆さんもご存知のことでしょう。
よく食べ、よく眠り、適度な運動をする、そしてストレスをためない。
一見簡単そうですが、やはり子育て中は、この基本的なことが難しく、体調を崩してしまうこともあると思います。
でも、病気になってから元に戻ろうとするのはもっと大変です。
やはり元気な時に健康を守っていくよう心がけることが大切ですので、

  日常生活の中で簡単に取り入れることができるアロマやハーブの力を借りて風邪予防をしていきましょう。
  風邪予防に私がよく使う精油は、ティートリー、ラベンダー、ユーカリ、ペパーミント、レモンです。

  ティートリーは効き目が優しく子供にも使用できる精油ですが、
一般の家庭で使用される消毒剤よりもその効果は高く、バクテリア、カビ、ウイルスの退治に役立ちます。

  ラベンダーもこのコラムでは何度も取り上げていますが、やはり
優しい作用の消毒効果があります。

  ユーカリにも消毒作用がありますが、それだけでなく
のどの痛みや炎症を押さえる作用があり、呼吸をしやすくさせてくれます。
  実はユーカリは600種類以上あるといわれていますが、精油として手に入るのはほんの数種類です。
主に使われるのはグロブリュス種とラディアータ種ですが、ラディアータ種のほうが穏やかな作用ですのでお子様にはこちらをお勧めします。

  ペパーミントは、
鼻詰まりに効果的で、熱っぽい時には熱を下げて発汗を促してくれる作用があります。
ただし妊娠中の方や授乳中の方は、ペパーミントは刺激がありますので使用を控えて下さい。

  レモンにも
穏やかな消毒作用と殺菌作用があり、
それだけでなくレモンは白血球も刺激するので、それによって免疫系を活性化し、感染症と戦う体の手助けをしてくれます。


  これらの精油を使って、芳香浴をしたり、エアフレッシュナーを作ったりしてお部屋にスプレーすれば空気の清浄ができます
私はこの季節、子供がちょっと咳をしたり、鼻が出たりすると、すぐシュッ!シュッ!とお部屋だけでなく、
夜寝る前のベッドや布団などにも空気を入れる時、エアフレッシュナーを軽くまいたりしています。

  うがい、手洗いも風邪予防には欠かせません。
緑茶でのうがいは有名ですが、
コップ1杯の水に対して、ティートリーやペパーミントやユーカリの精油を1滴垂らしたものでうがいをするのも効果的です。
ただし、この方法は子供にはちょっと刺激があり、嫌がることもあるでしょう。(濃度は子供には半分にして下さい)

  子供にはマロウやタイムのハーブティーでうがいをするのがお勧めです。
マロウやタイムはのどの痛みや呼吸器系のトラブルに効果があります。
タイムは肉や魚の匂い消しとしてよくお料理でも利用されますが、体が弱った時は体が温まる煮込み料理などしてその効能を得ることも良い方法ですね。

  鼻が詰まったり、咳が出たりして苦しい時は、
キャリアオイルにティートリーやユーカリの精油を1?3%でブレンドして胸や背中をマッサージすると呼吸も楽になります。
そこにラベンダーも加えれば、安眠効果も期待できます。(濃度は子供には半分にして下さい)

  またお風呂の時、これらの精油でアロマバスにするのも良い方法です。
ただし、レモン、ペパーミントは香りは良いのですが、皮膚には刺激が強いこともあるので、子供もお風呂に入ることを考えるとあまりアロマバス向きではないかもしれません。
やはりアロマバスにするのならラベンダーがお勧めです。ただし、妊娠初期はラベンダーの使用を控えるようにしましょう。
  子供に使用できる精油というのは本によってもそれぞれ違いがあり、絶対にこれは・・・・ということは言えませんが、
ラベンダーやティートリーはやはり安心して使用できる精油だと思います。
ただし、子供の体調や体質、体重などによっても使用量や使用方法はかわってきます。
アロマテラピーは万能ではありませんので、熱が高い、吐き気や下痢がある、など明らかに体調に変化がある場合はやはりお医者様に診て頂いたほうがよいでしょう。

でも、お医者様にいくほどではないけど・・・ちょっと気になる、という時、アロマやハーブの力は本当に私を助けてくれます。子供が風邪をひきそう、咳が出て苦しそう、そんな時に、自分でも何かしてあげることができる、それはとても心強いことです。
是非皆さんも日常生活の中にアロマを取り入れて、ご自分だけでなくご家族のケアにも役立てて下さいね。


2006年12月号

崎谷明子さんによるアロマ講習会が来年早々開催されます!

「ハーブで作る風邪対策シロップを作り、今年の冬を乗り切ろう! 」

小さいお子さんがいる体力を使う ママや授乳をしているママ、そしてプレママさん(妊婦さん)はなるたけ風邪薬は使いたくないもの。
喉が痛く、風邪の引き始めかな?でも病院にすぐいけない時などこのハーブシロップは風邪の症状を緩和してくれる事でしょう。
エキナセアやエルダーフラワーなどのハーブをコトコト煮て、お子さんにも飲みやすいシロップを作ります。

日時  : 平成19年1月15日(月) 11:00〜12:00(受付10:30〜10:50)
参加費 : 1500円(シロップ製作用5種類のハーブがおみやげです)
場所  : ひまわりホール (NPO保育サービス ひまわりママ2F)

詳しくはQueen MammyスタッフのBlogをご覧ください!


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