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第13回 都市を襲った直下地震「阪神・淡路大震災」から19年

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1995年1月17日早朝、阪神・淡路大震災が発生しました。この地震は、戦後の近代都市を初めて襲った大地震で、近代都市が地震には強くなかったことが明らかになり大震災となりました。

また同時に、この震災は、非常に多くの教訓を私たちに残してくれました。

自助・共助・公助という言葉と考え方。自治体や消防なども同時に被災し、機能しなかったことから、隣近所が助け合って救出・救助を行いお互いの生命を守りました。災害規模が大きくなるほど、公助は期待できず、「自分の命は自分で守る」といった自助の精神、「自分たちのまちは自分たちで守る」といった共助の精神が非常に重要であることを教えてくれました。

ボランティアの力。この震災の年は、その後「ボランティア元年」と呼ばれ、1月17日前後の一週間が「防災とボランティア週間」となりました。地震発生後、テレビなどで映し出される被害や避難所の映像を見た多くの人たちの「自分たちにも何かお手伝いができるかもしれない」という「想い」が「行動」となって多くの人が被災地に向かい、ボランティアとして活躍しました。

「震度」と測定する計測震度計が全国の自治体に普及したのもこの震災がきっかけでした。気象庁が発表する三鷹市を含む地域の震度は、以前は「多摩東部震度3」というような発表でしたが、平成10年に三鷹市が震度計を設置し、以後は「三鷹市震度3」のように、市が観測した震度が発表されています。

さらに、阪神・淡路大震災では、自宅にいて建物や家具の下敷きになって亡くなった方が多かったことから、その後、建物の耐震対策や家具の転倒防止対策も進みました。

震災から19年が経過し、加えて津波による被害が大きかった東日本大震災の発生などもあり、都市の直下地震による阪神・淡路大震災の教訓が風化しつつあるようにも感じています。

私たちは、今一度、阪神・淡路大震災の教訓を心に刻み、来たるべき首都直下地震に備えていかなければなりません。自助と共助の取り組みを中心に、皆さん、一人ひとりが防災対策に取り組むことがとても大切です。

2014年2月号


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