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【第3回】 simple food  simple life

何を食べ、どう生きて行くのか永遠のテーマでもあります。
限りある物質、大気に遍万するエネルギー(ヨーガではプラーナと 呼びます)。

食べ物として体内に取り入れ、咀嚼し栄養となり、排泄される。
空気を体内に取り入れ、60兆(人間の総体的な細胞の数)の細胞 に酸素を供給する。

そのものの生命を頂く。 植物、生き物、いずれも空気がないと生 きて行けない。


春先からずっと喉の辺りに痰が溜まり、嫌な咳が止まらなかった。
今は、食事を見直し咳はなくなったものの、痰は切れない。
きっと大気が汚れているんだろうなと、心の中で思う。

空気の奇麗な山々、高原、海辺などに行くと、自然と呼吸が深くな り、手足が生き生きと伸びてくる。
呼吸を意識しなくても、自然に身体が反応する。

騒音、大気の汚れ、みんな人間のエゴが生み出したもの。これも自 然の一つである。


人間の業は限りなく深い。
その業、エゴ、カルマ、まとわりついて離れないもの、切っても切っても後から付いてくるのも、もしくはもっと大きくのしかかって来るのも。
そういったものをヨーガで昇華して行く。

ヨーガの醍醐味は呼吸である。呼吸で心身を浄化する。

呼吸を深める為に、アーサナで身体の隅々を動かし、胸を開く、そしてエネルギーの通路を刺激して流れ易くする。
それにはやはり、意識的に身体をくまなく動かす必要がある。
身体に溜め込んだ不必要なものをヨーガの力で排出し、汚れのない 食事で肉体を築き、ヨーガの呼吸で命を吹き込む。

汚れのない食事と書きましたが、今現代、日本でサットバな食が如何に困難か、これは、頭を悩ます所でもあります。
一歩外に出れば、誘惑だらけです。家の中にいても、マスメディアはグルメ情報で溢れてます。

私にとって、ここら辺は、少し言葉を濁して、思い込み健康法とでも言いましょうか。
少し手綱を緩めてお楽しみも取っておきましょう。(未だ未だ修行が足りませんな。)
量は減って来ているものの、肉も魚も乳製品も頂きます。
ただ、皆さんもそうしているように、出来る限り、ご飯を作る時、心を尽くします。勿論、出来る範囲です。(これが出来ないときも多々あるのですが‥…)



外からの情報だけに頼るのではなく、目の前の素材を、どうすれば引き立つのかを感じます。
失敗も数えきれないくらいあります。それは、心が行き届かなかった証拠なのですが‥…。
買い物も近所のスーパーが中心です。
でも、有り難い事に、三鷹には多くのお百姓さんがいらっしゃいますね。
私がよく行く所には、青虫付きのキャベツが置いてあります。きっと、スーパにこんなのがあったら大問題になりそうですが、
私は、あえて虫付き、もしくは、虫食いの跡があったものを、迷わず選びます!

日本の食料自給率が40%を切っているとの事。遠くから運ばれて来る食料には有限のエネルギーが掛かっています。
口に入れるものの中で、身体が要求するものはもしかしたら僅かなものかもしれません。
疲れた脳と、虚しい心の隙間を埋める為、加工され過ぎた食品を口にしているのではないでしょうか。
それは、生活習慣病となって、いずれ我が身に降り掛かって来る事でしょう。

今の時代、山にでも籠らない限り、電磁波、食品添加物などから身を守れそうにありません。
私は、それ程、意志が強くないので、スナック菓子も袋に入ったパンもたまには買います。
そして、それ以上に、ヨーガの力で排泄力を高め、出来る範囲で、中庸に保てるようにしています。

自分の手に負えるものだけ、自分の手に収まるものだけ、とても小さく心を尽くせる範囲で生活して行きたいものです。

今、この原稿を書いているダイニングテーブル(リサイクルショップで買ったもの)、小さな食器棚、チクタク時を刻む掛け時計(亡き弟から譲り受けたもの)、必要最低限の家具達、どれもこれも大切で、愛おしくすら感じてしまいます。

目に見えるものは、全て有限です。
目に見えない空気、大気に遍万しているエネルギーこそ、無限です。
広大無辺に広がるエネルギーを使わず、何を使いましょう。

加工され過ぎた食品、エネルギーは本来持っている能力を鈍らせてしまいます。

素足で歩く森の中、暖かい海でポッカリ浮かぶ心地好さ、そして、子供達の心の底から溢れ出す笑顔、これ以上、何を望むのでしょう。

simple food  simple life

 


2014年6月号

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