ふらっとヨーガ教室が生まれたチカラ！

今回で、早くも５回目となります。

皆さん、”カルマ”という言葉はどこかで聞かれた事はありますでしょうか。
”カルマ”とは，簡単に記すと”行為”と”結果”という意味合いになります。
何かを行い、その行った行為で降り掛かかって来るであろう結果を示します。

ヨーガの中でも，色々なタイプの業法があります。
今，世界的に流行っているのが，ハタヨーガです。
ハタヨーガの一般的な解釈は、ハ（ha）である太陽（陽）のエネルギーとタ（tha）である月（陰）のエネルギーを、肉体を操作する事により，陰と陽のバランスをとり、各チャクラを活性化しながら、解脱にいたる業法と言われています。

そして今回のテーマである”カルマヨーガ”とは、一般社会や日常生活に最も結びついているヨーガだと思われます。
ヨーガとは，決して，マットの上だけで行われるものではないのです。
日常そのものがヨーガなのです。

カルマと輪廻転生はとても密接な関係であり、カルマヨーガとは結果に執着しないで，各自の義務や本務を遂行する事によって、解脱にいたろうとするものです。
何を思って，何をするか、それがカルマとなり，来世に持ち越して生まれ変わると、インドでは信じられています。
悪い行為だけではなく，悪い想念さえもそれが悪いカルマとなり降り掛かるとも言われています。

自分の本務とは何でしょうか。
これがまた，今の日本では難しく、インドでは階級がありますので、その点では分かり易いのかもしれませんね。
自分の本務が分かって動かれている方は，非常に少ないのではないのでしょうか。
ただ漠然と日常をやり過ごしたり、時間を持て余している方が多いのではないのでしょうか。
かく言う私も，その中の一人です。

本務と言うととても堅苦しく聞こえてしまいますね。
私は，ただ今ある事に専心するだけで十分なような気がします。

アーサナとプラナヤーマで心身を浄化して調え、メディテーションで静寂を味わい、自分の中の自我を出来るだけ取払い，心身を軽くしておくと，相手にはそれほど期待もせずに接する事が出来るので、結果的に果報が舞い込むようになるのでしょう。
ヨーガを実践して行くと運勢も変わると言われている由縁が、そこにもあるのかもしれませんね。

私達の本務とは？
多くの方々は平凡に産まれ育ち、それほど大きな数奇を背負って産まれた訳ではなく、でも、きっと、人の数だけドラマがあり、それによって喜んだり悲しんだりして人生を歩んでいるんだと思うのです。
私達に今直ぐ出来る事とは、今ある事を大切にする事。
これは，簡単なようで、なかなか難しいと思います。
目の前の子供達に，色眼鏡を掛けないで，そのまんまの我が子を受け入れられている人がどれだけいるのでしょうか。
これができたら、もっともっと，真から平和な世の中が訪れるでしょうに。
先ずは、教育、社会通念で凝り固まった，既成概念を取り外す事。
無意識に繰り返してしまう行為に気付く事。
そして飛び交う情報を整理する事。
そして最後に，確固たる自分を築く事。

一番身近な持ち物である肉体を通して，自分に与えられた時間を惜しげなく使うのがカルマヨーガの醍醐味なのではないのでしょうか。
国籍、年齢，貧富の差を問わず、誰もが持つ事が出来る二つの天からの授かり物。これを使わずに何を使いましょう。

無私の境地でビジネスに成功するもの、無我の境地で家族に尽くすもの、私情を挟む隙なく黙々と自分の仕事に励む職人、全て同じカルマヨーガの実践者達です。

ヨーガの世界では，なにも世俗を捨てた隠遁者だけが解脱を得る訳ではなく、現実社会にあって今までの生活を続けながら意識の持ちようで、カルマを浄化する事も可能なのです。
それには自分というエゴを小さくして行く事です。
身体や頭のトレーニング方法はよくありますが、それ以上に心のトレーニングも必要なのではないのでしょうか。
一言で言うと，折れない心ですね。決して頑迷な心ではありません。心をしっかりと結ぶ事、それは瞑想、座禅などで養われると思うのです。
人の目ばかりを気にしたり、情報に振り回される事なく、自分を信じてあげる力を強くする業法がヨーガの中に鏤められています。
自分を信じてあげる力が強くなるとそれが自信になり、勇気に変わり、その勇気が自然に肉体を動かし、他者と繋がりより良く広がるのではと感じております。

先ずは自身を研ぎすまし、気付きから始まります。
そして、波一つ立たない静寂から、決して一人ではないんだというメッセージが届くはずです。
そして何かを実践するのです，肉体を使って。それを続けるうちに繋がれるはずと信じております。

皆様の成功をお祈りしております。