HOME>コラム>三鷹のハハヂカラ(母力)!>ふらっとヨーガ教室が生まれたチカラ!
4月から連載が始まり今回が最終号となりました。 ヨーガの歴史は古く一説には5千年前からの起源を持つともいわれています。 私は今生ではヨガ歴、10年程の若輩者。 他生では何をしていたのだろう、そして、何になるのだろうか。 5千年の歴史を持つといわれているヨーガも形を変えて今に伝わる。 それに比べて私の歴史など芥子粒にも満たない。 それでも私なりに必死に生きて来た。 皆ただ偶然にここにいる訳ではなく、何かの意思が働きここにある。 私は数々の挫折の上で今に至る。 失敗を重ねて、それがいつしかエネルギーとなり、私を動かす。 |
ヨーガ教室を始めてこの秋で丸5年となります。 ”ふらっとヨーガ”と名付けて、皆さんに気軽に来て頂きたいと願い、自宅の一室を解放したのが始まりです。 オープンする前は、どんなに人が来てくれるのだろうと期待に胸を膨らませていたものですが、いざ始めてみますと、自分の力不足をまざまざと見せつけられ、なかなか人が集まりませんでした。 そこで、”子育てコンビニ”さんのHPで紹介して頂いたり、”みたかっちTV”さんに協力して頂いたり、そうこうするうちに”みんなのブックカフェ”さんからお声を掛けて頂いたりと、皆様のお陰で、ヨーガを伝える者としてなんとか生き延びております。 教室を始めた当初は、予約無しで時間内であれば女性に限りどなたでもというラフな形を取っておりました。 それから2年目の春に、弟がガンで他界し、私も力尽き果て、自宅での教室の維持が辛くなってしまいました。 そこで一度自宅をお休みさせて頂きましたが、知人を介してお声を掛けて貰い再び教室を開く運びとなりました。 今度は、少し負担を減らし、基本的に週1回のペースで毎週来て下さる方とだけレッスンを始めました。 有り難い事に、週1回が2回3回4回と増えた時もあります。その中で仕事を始められたり、他に生き甲斐を見つけられてお辞めになられた方々もいらっしゃいますが、皆さん、我が家に来て頂き、同じ場を共有して、何かを感じ取ってお帰り頂いたのではないかと勝手に自惚れております。 |
そしてこの秋からは一度、自宅を閉じさせて頂き、レッスンは他にお部屋をお借りして続けたいと思っております。 今までレッスンで使っていた和室を、これからは自室にしたいと思っています。 綻んでいる自分を癒すため、絵を描いたり、縫い物をしたり創作活動のスペースに出来ればと思うのです。私自身がブレていたらいいものは提供できませんものね。 私はヨーガの技法以上に、その人が持つエネルギーがどうあるのかを大切にしています。技法は目に見え分かり易くもあり、表面的に終わってしまう場合が往々にしてあります。エネルギーの流れは訓練なくしては見えないようです。エネルギーは人を変える力があります。 技法はテクニックにしか過ぎないのです。本当により良く生きようとするならば、どちらも大切なのでしょうが。 |
私は自分自身の平穏の為にヨーガを続けます。 子供の悲惨なニュースを見る事程、辛いものはありません。 欲にまみれた今生は犠牲が伴います。 人間が何処まで残虐になれるのか、無関心になれるのか、そして心の弱さや鈍感な感覚が何を導くのか、そこから目をそらしてはいけないような気がします。 私の中にも少なからずそういった感覚があることを認めます。 そのような醜い感覚を制御し、人の中にある普遍性を引き上げるのがヨーガです。 ヨーガの世界観が広がり、一刻も早く、ヨーガの必要のない平穏の世界が訪れる事を願ってここに筆を置きます。 |
最後まで読んで下さった方々、有り難うございます。
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2014年9月号