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【第3回】 ところで儲かるの?
営業許可が下りてから約1年半。
週1回から始めたプリンの製造販売も少しずつ出店場所を増やして今は週4〜5日街角で販売しています。

毎週火曜日は仙川、水曜日は牟礼、木曜日は新川、金曜日は久我山。

土曜、日曜は定期的なイベントや不定期開催のイベントに顔を出します。
吉祥寺ハモニカ横丁の朝市、三鷹駅前歩行者天国のMマルシェ、西荻窪チャサンポー、仙川手作り市、三鷹まるごと絵本市、キープオンスマイルフェスタ、上々堂にじまくら、吉祥寺フルカフェ夜市、新川ふれあい通り朝市・・・

この夏は5日間連続の特別販売「夏の夜のプリン」を自分で企画交渉し、販売しました。

今ではプリンのラインナップも10種類以上あり、支えて下さる常連のお客様やスペースを貸して下さるお店の方も増え、私なりに理想の屋台をできています。その意味では成功していると思います。


ただ、今のひとりぼっちの体制で1日に作って売れるのは頑張っても40〜50個。
調理場として借りている部屋の家賃、水道光熱費、金融公庫への返済。
プリンの製造をしてもしなくても毎月10万円かかるのです。
とにかくなんとか月に10万円分はプリンを売っています・・・ということは。

つまり儲けはないのです!!


ビジネスモデルが間違っていますね。儲けの無い商売なんて道楽です。ボランティアです。

ならやめてしまえばいい?

家にじっとしていて何もしなくても、儲けはゼロ円。
頑張ってプリンを作って売り歩いて家事もやってへとへとのよれよれになっても儲けはゼロ円。
儲けがゼロ円なら得るものがないかと言えば、そうでもありません。
このがむしゃらに働いた2年で私には経験値と人脈がたまりました(はず)。

占いはそんなに気にしませんが、風水的には「動かないことはよくないこと」らしいです。それはなんとなくわかる。どんなことだろうとやってみなけりゃわからない。

夢のプリン計画では3年目からは黒字に転化する予定ですので、お手並みご覧あれ・・・。


毎日あたふたと過ぎて行く私の24時間。
平日のある一日はどう活動しているかを書いてみます。


4時半起床。
自宅近くの調理場で今日販売する分のプリンを作る。
7時ごろ帰宅し、子どもたちに朝食を食べさせ送り出す。
片付け洗濯などをして再び調理場へ。

プリン作りの続きをする。
出来上がったプリンにふたをしたり、ラベルを貼ったりして準備。合間の時間に返却されたびんを煮沸消毒したりする。

11時から14時頃まで各売り場で出店。TwitterやFacebookで出店情報を発信する。売り切れることもあれば、売れ残ることもある。

15時頃帰宅。昼食を食べ、たいてい昼寝。

子どもたちが学校から帰って来たらおやつなどを用意し宿題を見たりおしゃべりしたり。

17時頃 スーパーマーケットで食材などの買い物。
夕食の準備。

22時頃までに 子どもたち、夕食〜入浴〜就寝。
その後ブログを書いたり、メールの返事をしたり、読書、大好きな海外ドラマなど見るのが理想だが、つい眠くて寝てしまう。

そして気づけば翌朝・・・という繰り返しです。
プリンの部分以外は皆さんとあまり変わりませんね。


最後に。

このコラムの第1回で書いた、私がどうしてもやってみたいこと。
実は屋台のほかにもうひとつあったのです。

それは「作家になる」でした。

写真
▲今ではなくなってしまったフェリシモ文学賞作品集「かわいい」に掲載されました
たまには応募した作品がひっかかって本の一部になったこともあります。

物書きをして生活を成り立たせて行けたらこんなに幸せなことはない、ような気がする。

やったことないからわからないけど。

この連載をご覧になって私に原稿を頼んでみたいと思ったくれた編集者の方が万が一いらっしゃいましたらぜひこちらまでご連絡くださいませ!!
→mitakapurin-2013@yahoo.co.jp 佐藤千香


(おしまい)



【プロフィール】
みたかの小さなプリン屋さん
三鷹市のはじっこでびんに入った手作りプリンを三輪車に積んで行商しています。お店はありません。40代、三児の母。

写真 写真
▲吉祥寺の雑貨店前で出店 ▲基本のプレーン味



2014年12月号

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