HOME>コラム>三鷹のハハヂカラ(母力)!>ネット古本屋が始まったチカラ!
「子どもがいたから得られたものであり、ありがたかったこと」が、ママ友ネットワーク。 ひとりでネット古書店を立ち上げようとする時に、もし独身だったら…もし夫婦ふたりの時期だったら…仕事上の仲間、ネットワークを1から作り始めなければならないところだった。 もちろんそれは、あちこち自分の足で動いていき、働きかけることで、いずれは出来てきたと思うが、私が“ママ”だったことで出会えた幼稚園や小学校、ママゴスペルグループの友人たち。応援してくれたり、力を貸してくれたり、アイディアを形にしてくれる友人がまわりにたくさんいたことは本当に心強く、ありがたかった。 |
そんな友人たちのすべては紹介しきれないので、そのうちの1つ、『ツボミ』のことを書いてみようと思う。今でも、数か月に1度、三鷹市の野崎地区公会堂で開催しているハンドメイド雑貨やミニ講座が楽しめるイベントで、ママ猫の古本やにとって“ホームグラウンド”のような場所である。 2012年夏に前職を離れ、私は少しずつ古書店をはじめる準備を始めていた。そして年が明けた頃、地元ママ友の1人からメール。ハンドメイド雑貨を扱って、簡単な飲み物なども出すようなサロン的なことをやりたいと思っているんだけど、一緒にやらない?というものだった。当時のカレンダーを見ると、2013年1月25日に「手芸サロン打ち合わせ」と書いてある。 行ってみたら、そこにはハンドメイドの雑貨やバッグを作る活動をしていた友人が3人。彼女たちが考えたコンセプトが素敵だった。 「自分たちの身近にいるママの中にはすごい技を持っている人がたくさんいる。それを活かして何かしたいと思っても、主婦がひとりで商売を始めるのは大変。でもみんなが集まればできるかもしれない。そして、いつか花が咲いたらいいなという想いから、『ツボミ』という名前にしようと思うんだけど、どうかな」 その話を聞いて、なんて素敵なんだろう!と、私はその場で参加することを即決したが、彼女たちが私に声をかけてきたのはアロマテラピーの講座をやってほしいということ。アロマの講座をやるのは全然構わないが、ちょうど準備を進めていた古本屋のほうならどうだろう……恐る恐る告白した。 「実は…ネットの古本屋をやろうと思って、準備してるんだけど……」 この時の彼女たちの反応は、今でも忘れられない。 「洋子ちゃん、いいじゃない! まさにツボミだよ」 |
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そしてこのツボミメンバーからは思わぬ広がり、つながりもできていく。 1人のママからは三鷹市で毎年開催されている「みたかビジネスプランコンテスト」のことを教えてもらった。その人のお父さんが過去に参加したことがあるという。「いろいろな立場の人と知り合えて、それがプラスになると(お父さんが)言っていた。賞うんぬんはともかく、やってみる価値はあると思うよ」とのアドバイスがあり、参加してみることにした。参加にあたっては、無料で、事業計画の立て方などを指導していただくこともでき、いろいろ相談にも乗ってもらった。結果、奨励賞というのを頂戴し、これを主催した鰍ワちづくり三鷹の方からは、今でもさまざまなに応援していただいている。 別のママからは、「三鷹で絵本のイベントがあるらしいよ」と教えてもらった。せっかく教えてもらった情報、活かさなくちゃ!とアンテナを張り、この年の11月に開催された第1回『三鷹駅前まるごと絵本市』期間中のイベント「ひとはこ絵本市」への出店につながった。 |
人のつながりって本当にすごい。そう言えば、この「三鷹のハハヂカラ」を編集されているNPO法人子育てコンビニの方とも『三鷹駅前まるごと絵本市』がらみで知り合ったのだった。コラム連載の依頼にはじめは戸惑ったものの、こうして、ママ猫の古本やの2年間を振り返ることができた。たった2年間だけれども、多くの方に支えていただいた。背中を押してくれる言葉もあった。そのおかげでやってくることができたのだと改めて感じることができて、本当に良かったなぁと思う。 ★来月は、そんな、私の背中を押してくれた言葉をご紹介します。 |
■ママ猫の古本やさんからのお知らせ
ママ猫の古本やさん
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2015年4月号