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第11回 | プリペイドカード、電子マネー等の利用について |
明けましておめでとうございます! 思えば、2014年もあっという間に過ぎ去ってしまい、2015年がやってきてしまいました。個人的な事ですが、2015年は「年男」・・・明らかに若々しさが減少していると思う今日この頃です・・・。 さて、このコラムも12回目となり、できるだけ分かりやすく悪質商法などのインターネットトラブルや、子どもの安全に関する「消費者問題」についてお伝えしてきました。 新年1回目は、最近、急増している“ネットプリペイドカード”や“電子マネー”に関するトラブルをご紹介します。 |
最近、コンビニなどでゲームのキャラクターが載っている色とりどりの「カード」が並べられているコーナーをよく見かけますよね。 近年、電子ギフト券やプリペイドカードなど、キャッシュレスでの支払い手段が次々に登場しており、電子マネー等を利用する場面が多くなってきています。 「LINE」や「GREE」、「i-Tunes」などのゲーム・音楽などをダウンロードするために利用できるカードや、「Amazon」や「楽天」などのショッピングサイトでポイントとしてチャージして利用できるカード、「WebMoney」や「nanacoギフト」のように、電子マネーとして利用できるカードなど、その種類は様々です。 |
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プリペイドカードとは、事前にバリュー(価値)をチャージ(購入)することで、商品やサービスの支払いとして利用できるものです。 カードを持つための審査はないため、誰でも簡単に持てる無記名のカードが多く、子どもが気軽に購入できたり、第三者にギフトとして渡すものもあります。 |
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最初に例に出した「コンビニ等でよく見かけるカードが並べられているコーナー」にあるプリペイドカードは、主に「サーバ型」と呼ばれるものです。 裏面に書かれたシリアルナンバーをパソコンやスマホから入力することで、チャージされるものです。 「サーバ型」には、コンビニの端末(例:ローソンのLoppi、ファミリーマートのFamiポート等)で購入する金額を入力し、発見されたレシートをレジにおいて支払いをすることで、プリペイドカード発行会社が保有するサーバ上に「価値」がチャージされる電子マネーもあります。この場合、カードそのものがなくても、プリペイド番号(コード)だけで利用することができます。 こういったプリペイドカードは匿名性が高く、誰がチャージ(購入)し、利用したのか分からないため、悪質業者の決済手段に悪用される事例が非常に増加しています。 お子さんでもコンビニで購入することができ、気軽にゲームや音楽等のダウンロード、購入に使えます。その反面、銀行口座と違い、本人確認が不要で匿名性が高いプリペイドカードが、アダルトサイトのワンクリック詐欺等の架空請求の決済手段に使われるようになっています。 |
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国民生活センターでは次のように消費者へアドバイスを行っています。
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ただ、前述したように、プリペイドカードは匿名性が高く、誰がチャージして利用したのか分からないため、いったん相手にプリペイド番号を伝えて渡った金銭を取り戻すことは大変困難です。 また、悪質業者は、プリペイド番号を消費者から取得した後、すぐに利用してしまうため、プリペイドカード発行会社が確認したときは金額(価値)が残っていない場合がほとんどで、悪質業者が利用する前に停止できたとしても、プリペイドカードは、原則チャージした金額を購入者に払い戻すことが難しいサービスです。 こういった、プリペイドカードや電子マネーを使って支払いをさせる詐欺の手口は、まだ「オレオレ詐欺」のように広く知られておらず、被害者が何をさせられているのか分からないことが多いため、今後、更なる新しい悪質商法の手口が広まる可能性があります。 以上を理解のうえ、プリペイドカードのご利用については慎重に行うようにしてください。 |
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2015年2月号