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第12回 | ネットをしてたら急に「セキュリティ警告」が出たけれど大丈夫!? |
すっかり暖かくなり、春を感じさせる陽気ですが、酷く花粉症に悩まされるのが憂鬱です。 さて、今回の「注意喚起」についてですが・・・ 最近、パソコンを使用していると画面上に赤や黄色で「注意!」「警告!」といった画面が表示されることはありませんか? |
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↓こういう感じのものです (独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)作成のイメージ図) |
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2月2日に独立行政法人 情報処理推進機構(通称:IPA)が「今月の呼びかけ」として、「その警告表示はソフトウェア購入へ誘導されるかもしれません」と注意喚起したところです。 内容は「お使いのパソコンの性能が低下しています!」や「ご利用中のパソコンが脅威に晒されています!」などというもので、中にはチカチカ点滅をしたり、別画面にポップアップで現れたりして、「すぐに対応しないとクラッシュする恐れがあります」「ウイルスに感染する恐れがあります」と、かなり不安をあおる文章が書かれていたりします・・・。 そして、「無償修復ソフトをダウンロード」や「無料でスキャンする」といった画面に誘導し、最終的には「有料セキュリティソフト(パソコンの性能を改善する、ウイルスを除去する等のものあり)」をクレジットカード決済などで購入させる・・・というものです。 このようなメッセージは、不特定多数に閲覧されることを意図したウェブサイトのコンテンツであり、実際には、使用しているパソコンが異常な状態にあることを示す警告ではありませんのでご安心ください。 @ まず、クリックすると「無料」でソフトウェアをダウンロードする画面になります A これらを「実行」すると、あたかもパソコンのスキャンが実行されたような画面に遷移し、終了後に「危険」「ウイルス発見」「エラー検出」などの不安をあおる画面が登場します。 B スキャン結果の画面にある「修復」「除去する」などのボタンをクリックすると、有料ソフトの購入画面に誘導されます。 これらの購入先については、サイトが日本語で書かれていても日本国内の事業者とは限りませんので、たとえ「○○日以内ならば返品可能」などと書かれていても、電話等でのやり取りが外国語であり、対応が非常に困難であったりする場合もあります。 また、大手セキュリティソフトのメーカーに似せたロゴマークや名称を使用し、信用させて手続き画面をクリックさせるなど巧妙な手口のものもあります。 独立行政法人国民生活センターが平成26年4月に報道発表した資料では、警告表示をきっかけに、インターネットでソフトをダウンロードした等の相談件数は、2012年度から2013年度にかけて、1年で4倍近くに跳ね上がっています。 (リンク先:http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20140424_2.html) ※ 参考:2014年3月31日までのPIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)までの登録件数 この季節は新学期のスタートや、進学などで携帯電話、スマートフォンなどを初めて持つお子さんも多いと思われます。 最近は表示内容も画面に現れるタイミングも巧妙で、思わずクリックしてしまいがちですが、慌ててクレジットカード情報を入力したりする前に、まずは落ち着いて、消費者活動センターへご相談ください! |
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2015年3月号