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第5回 “ブラインドのひもによる窒息に注意!”

こんにちは!
季節は4月・・・「新年度」となり、三鷹市に転入されるなどし、新しくこの「みたか子育てねっと」のホームページおよび当コラムを読まれた方もいらっしゃると思います。
今年度も引き続き、わかりやすく(?)「子育て世代」の方々を対象とした「インターネットトラブル」や「身近に潜む危険・事故」に関するおはなしをしていければなぁ・・・と思っております。

さて、上にも書いたように、4月から入学(園)、引っ越しなどでライフスタイルががらりと変わった方も多いと思われますが、我が家でも長女がこの4月から“小学生”となります。 
この文章を書いている現在(3月下旬)も、保育園時の7時半起床の癖が抜けないようで、朝7時ですらなかなか起きられない・・・と、いきなり不安いっぱいのスタートとなりそうです。うちの学区では7時半にはほとんどの子どもたちが集合し、登校するため、6時半(!)には起きないとマズイのですが・・・(TдT)
そして、小学校に学童保育・・・と何もかもが初めての自分(と妻と娘)にとって、このホームページの今月の特集、「小学校入学準備、これだけは!!」はとても役に立ちました!
社会福祉協議会の担当のかたによる、「入学前の準備、ちょっと気がつかないこんなこと!」や「先輩ママ体験談!」はまさに「気が付かないようだけど、大事なこと」だったり、「そこまで心配しなくて大丈夫!」など、初めて小学生を迎える保護者のかたにとって、大変分かりやすく、ためになる内容だなーと感じました。

前話が長くなりましたが、今回は東京都からの最新のお知らせとして何点か注意事例などをご紹介したいと思います。


ブラインド等のひもによる事故から、子供を守るために
2007年以降、ブラインドのひもによる事故は7件(うち1件は2012年に6か月の乳児が死亡)把握されています。ただ、こうした情報については病院や警察、該当製品を販売した事業者、事故にあったお子さんのご家族などから情報提供がない限り、消費者庁でそれらを把握することはできません。
また、前回のコラムでも話したように“軽い怪我をした”“怪我をしそうになった”という「ヒヤリ・ハット」体験をした方は、「あー危なかった・・・」と特にどこにも報告せずに終了するケースがほとんどです。

実は我が家には「ブラインド」はないのですが、とあるキッズルームで1歳の次女を遊ばせていたところ、ちょっと目を離した隙に窓際におり、こちらに戻ってくる瞬間、『ブラインドのひもが足に絡まり、「首吊り状態」で転倒する』といった、まさに典型的な「ヒヤリ・ハット」な案件がありました。
幸い、自分と長女が近くにいたので、すぐに絡まったひもをほどくことができましたが、部屋の中で、しばらく目を離しているケースだと、そのまま窒息状態になってしまうなど大変危険な事故に繋がることが想定されます。
ブラインド事故イメージ
子どもは自分でリスクを知って行動することができません。
周りの大人がひもの危険を正しく理解し、子供に安全な環境を作りましょう!


1 安全性の高い商品の選択
子供が過ごす場所では、ひも部分がない・ループが小さいなど、安全性の高い商品を選びましょう。
2 安全器具の活用
ひも部分のある商品については、子供の手の届かない位置にひもをまとめるクリップや、
重さがかかるとひもが切れるジョイント、ひもの緩みをなくすチェーン固定具等を適切に使用 しましょう。
3 家具の配置に注意
子供がソファやベッド等を踏み台にすることもありますので、周りの家具の配置に注意しましょう。  

前述の6か月の乳児が死亡したケースは寝返りをした際、ベッドから落ち、ひもが首に食い込んだと見られています。このケースはたまたま、問題意識が高い小児科医が学会に報告したことで公になりましたが、報告がなければこの情報は埋もれたままだったと思われます。
この件を受け、経済産業省はブラインドひものJIS規格化を決定しました。消費者庁も積極的な事故情報の通知を求めています。

しかしながら、現状は多忙で治療が優先される医療現場から事故情報を入手することは困難であり、保護者のかたも「目を離した自分が悪い」と考えてしまい」、事業者や消費者センターに連絡しないケースも多く、このように、2012年に起きた事故情報がようやく約2年経って公表され、各自治体の消費者センターに情報が流されているのが現状です。

皆さんの「ヒヤリ・ハット」な案件の情報提供が同じような事故を予防する「第一歩」となることを今一度、認識していただけると幸いです。


2014年4月号


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