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第8回 “抱っこひもからの転落に注意してください!”

こんにちは!最近は涼しくなってきて、過ごしやすく、秋の気配を感じる毎日です。

三鷹市消費者活動センターの近くには保育所がたくさんあるせいか、最近はセンターの前の道路を抱っこひもで赤ちゃんを抱っこしているお母さん、お父さんをよく見かけます。



 

我が家でも、長女(6歳)が赤ちゃんの頃は布を肩掛けするスリングや、ヨコ抱っこができる抱っこひもなど、用途や素材、フィット性など、色々なタイプのものを試行錯誤しながら利用していましたが、うちの子に限っては、どうも居心地が悪いようで、イヤイヤしてしまい、ほとんど、抱っこひもを使わずに寝かしつけなどをしていた記憶があります。(汗)
そして、次女(2歳)が産まれるまでの間に、抱っこひもが劇的に進化していたことに驚きました!(今、よく見かけるタイプの抱っこひもが主流になっていました。)
首がすわってからは基本的にタテ抱っこになるので、次女が産まれてからは腰と首の後ろで、ワンタッチで取り外しができるタイプのものを使っています。
イラスト

そんな、便利な抱っこひもですが、このたび、東京都の商品等安全対策協議会において、乳幼児が転落により骨折など重篤事故が多数報告されている状況を踏まえ、「抱っこひも等の安全対策」に着手しました。
抱っこひも等の国内販売数は年間100万個程度で欧米製品が約半数を占めます。
東京都では2009年以降に発生した「抱っこひも等による転落事故」116件(うち重症事例26件)を把握していますが、比較的、高い位置から転落するため、頭がい骨骨折など重症化することもあるそうです。
今年、1月に実施したヒヤリ・ハット調査では、保護者3千人のうち2%が「転落経験あり」、7%が「転落しそうになった」と回答しています。
今後、同協議会ではアンケート調査や事故再現実験を行い、事業者団体や国に対し、具体的な安全対策を提言していく予定です。

転落事故は、抱っこひも(おんぶひも)の着け外しの時、抱っこの状態で前かがみになった時に多く起きており、注意が必要です。
まさに、私自身も妻が使用したあと、ベルトを緩めすぎたまま、靴を履こうとしたり、何かを取ろうと前かがみになったときにすっぽ抜けたり・・・いつも、瞬時に手でキャッチしたので、「転落」はしていませんが、“ヒヤリ・ハット”なケースは多々見られました・・・(^^ゞ
特に、パパ・ママが交互に使うご家庭は、気づかぬうちに「ひも」の部分が緩められてたりすることもあるので、特に注意をしてください。

■ 重傷な事故事例  
1 財布を取ろうとして前かがみになった時に、子供が滑るように抱っこひもからコンクリートの地面に転落した。
(4か月児 外傷性くも膜下出血)
2 抱っこひもの緩みを調整するため留め具を付け替えようとした時に、抱っこひもの横から子供がすり抜けてフローリング床に転落した。
(1か月児 前頭骨骨折)
3 おんぶしようと背負い上げた時に、子供が動いてフローリング床に転落した。
(7か月児頭部骨折)

■ 事故を防ぐポイント
1 抱っこひも(おんぶひも)の着け外しを、立ったまましない!
着け外しは、しゃがんだり、椅子に座るなど、低い姿勢で行いましょう。外出先ではおむつ交換台を利用するなど、安定した場所で行いましょう。
2 抱っこで前かがみするときは赤ちゃんに手を添えて!
とっさの時に赤ちゃんを守れるように、抱っこの時は片手を空けておきましょう。かがむ時にはひざを曲げ、赤ちゃんが前に倒れないように手を添えるなどの動作を、日頃から練習しておきましょう。
3 取扱い説明書をしっかり読みましょう!
並行輸入品の場合は日本語で説明がないこともあり注意が必要です。
記載されている抱っこひもを使用する時の注意事項をよく理解しておくことが大事。
使用方法を動画で説明しているメーカーのホームページもありますので、正しい使い方を確認しましょう。

東京都の注意喚起(リンク):
http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/attention/kigai-dakkohimo-140808.html

三鷹市消費者活動センター消費者相談室
〒181-0013
三鷹市下連雀三丁目22番7号
相談専用電話:0422-47-9042


2014年9月号


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