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第9回 “スマホ特有のトラブルに注意!”

こんにちは!あっという間に、半袖を着ていると肌寒い気候になってきましたね。
気温の変化で、我が家の子どもたちも二人揃って風邪をひいてしまいました(>_<)

前回、「抱っこひもからの転落について注意しましょう」というコラムを書きましたが、その直後に毎日新聞や産経新聞などでも特集記事が組まれておりましたので、読まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?



さて、今回は初心に戻り(?)スマートフォンに関する注意事項をお伝えしたいと思います。

まず、総務省が今年の2月に発表した調査によると平成25年度の「携帯電話・スマートフォンの所有率」は小学生で36.6%、中学生で51.9%、高校生になるとなんと97.2%となっています。
そのうち、スマートフォンの占める割合は、小学生では16.3%、中学生で49.6%、高校生で83.4%です。
高校生になると、約80%のお子さんがスマホを持っているという結果になっています。

そこで、「スマートフォンを子どもに買い与えるとき、保護者が気を付けること」として、総務省発行の冊子からチェックポイントを引用してみますので、以下の設問にチェックしてみてください。

□ スマートフォンの購入目的が明確である 
⇒どうしてスマートフォンを持ちたいのか、子どもに聞きましょう、子どもに目的を確認して利用範囲を話し合いましょう。
□ 保護者自身がスマートフォンを操作できる。設定方法などに一般知識がある
⇒セキュリティに関する設定が、自分のプライバシーを守ってくれることを伝え、設定方法を教えましょう。
□ 保護者自身がスマートフォンの正しい扱いを態度で示せる
⇒食事中や就寝前はスマートフォンを使わないなど、利用のマナーを保護者が子どもに態度で示しましょう。
□ 情報モラルとフィルタリングの基礎知識がある
⇒購入前に携帯会社のフィルタリングに関するWebサイトを確認したり、情報モラル研修に参加したりして、情報収集をしておきましょう。
□ 家庭内でスマートフォンの利用ルールを子どもと相談しながら決められる
⇒利用ルールは、保護者の一方的な押し付けではなく、子どもに考えさせ、一緒に話し合いルールを決めましょう。
□ 家庭内で決めたルールを定期的に話し合い、見直せる
⇒Webサイトやアプリの制限について、子どもと相談して利用範囲の変更を検討していきましょう。保護者自身が新しい機能やサービスを知る機会、子どもと対話するきっかけにもなります。

最後にスマートフォン特有のトラブル事例を2つほどご紹介します。

1.不審な無線LANのアクセスポイントへの接続に伴う通信内容の流出
  A君は、友達から「インターネットを無料で利用できる場所がある」と教えてもらいました。A君はその場所に行き、スマートフォンの無線LAN機能でインターネットに接続し、友達とインターネットを楽しみました。
  A君が接続していたアクセスポイントは、接続者の通信内容を盗み見るために悪意を持って設置されたものでした。A君は見ず知らずのうちに、学校名や氏名、メール内容やアクセスURL、書き込み内容などの通信内容を盗み見られてしまいました。


暮らしにひそむ子どもの危険

【解説】
スマートフォンには、携帯電話事業者以外の回線も利用できる無線LAN機能が搭載されています。通常は、ID・パスワードによる認証を行い、無線LANのアクセスポイントに接続しますが、誰でも自由に接続できるアクセスポイントが存在します。いわゆる「野良アクセスポイント」と呼ばれるもので、子どもたちは「野良AP」「野良ポ」とも呼びます。
  単にセキュリティ設定がされていないものもあれば、悪意を持って設置されているものもあります。通信内容を搾取するために利用者を待ち構えているのです。無料だからといって、安易に利用してはいけません。携帯ゲーム機などから接続する子どもも多いため、保護者は注意をしましょう。
  通信内容が搾取されると、氏名や住所、電話番号などの個人情報が盗まれて悪用されたり、クレジット番号が盗まれて多額の請求が届いたりする恐れがあります。

2.不正アプリのインストールによる意図しない個人情報の流出
  A君はアプリを探していると、スマートフォンの電池持ちがよくなるというアプリを発見。A君はその提供サイトの安全性を確認せずに、アプリをスマートフォンにインストールしてしまいました。
 A君がダウンロードしたアプリは電話番号やメールアドレスなどの個人情報が盗み取られる「不正アプリ」でした。しばらくすると、不当請求のメールや迷惑メールが頻繁に届くようになりました。

暮らしにひそむ子どもの危険

【解説】
 スマートフォンの不正アプリが急増しています。スマートフォンの代表的なOS向けアプリ、または高リスクアプリは、2013年9月時点で100万件に達しました。セキュリティソフトなどの正規アプリを偽装したものや、ユーザーに知られることなく「SMSメッセージ」を特定の番号に送信して、有料サービスに無断で登録するものなど、手口は巧妙化しています。
スマートフォンのアプリは非常に便利です。しかし、安全性を確認せずにアプリをインストールしてしまうと、意図せずにメールアドレスや電話番号、位置情報などが流出してしまい、思いがけないトラブルにあう危険性が高まります。

上記のようなトラブルはあくまで一例です。それに子どもだけでなく、大人でも被害にあうことがありうる事例です。
スマートフォンには「利便性」と「リスク」という2つの側面があります。子どもが安心してスマートフォンを利用できるよう、保護者としてフィルタリングの設定をするなどし、様々なトラブルを未然に防止するように努めましょう。

三鷹市消費者活動センター消費者相談室
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相談専用電話:0422-47-9042
相談日時:月曜日〜金曜日(祝日を除く) 午前10時〜正午、午後1時〜午後4時


2014年10月号


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