ママとパパのリレーエッセイ
ー第7回ー
tvbabyさん

仕事か。子どもか。

 未就学児を持つ半分以上の男性が"仕事"と"家事育児"を同じくらい重視しているにも関わらず、現実では、"仕事が優先"してしまう人が、半分を超えている。
 無事、仕事の時間を減らして、育児ができる人は、希望とは違い6.5%に過ぎないという国の調査結果がでた。
 うちの場合は、本人は、結構、家事育児を重視したつもりでも、家内からは"仕事優先"といわれると思う。
 
 ただ、最近は、地元で仕事をするようになり、子供と接する時間は長くなった。ただ、こうなっても"仕事優先、家庭を顧みない"とみられてしまうのは、男性が考えるよりも"お母さん"の負担が大きいということだと思う。
 お父さんは、遊ぶや、たまにしつけるなどのスポット型の付きあい方になるが、"お母さん"は常時接続型で、ほとんどの時間を一緒に過ごし、それも格闘している。
 母親が期待する子育ての分担は、この格闘を分担することなんだと思う。

 お父さんの子どもとの格闘しかたは、お母さんと違っていいと思う。山や海ではなくても、近くの公園で探検するのもいいし、出来事や(社会)やお金のこと(経済)を話してもいい。身近な話題でも、子ども達の好奇心は無限大だ。
 最近、"おやじの会"を立ち上げようというはなしで盛り上がった。はなしは、障害をもった子どもをもつお父さんで、障害者に対する心のバリアを解消してもらいたい気持ちから、様々な地域活動をしている。こういったボランティア活動などに、子どもと一緒に参加するのも、親子ともにいい勉強になると思う。
 
  "おやじの会"は、まだ、何も決まっていないが、子どもとの格闘を引き受け、親も楽しみながら、地域や人に貢献できることができればいいと思う。

 その昔、ジョン・レノンが、育児休暇をとって軽井沢で暮らしたことは、理想中の理想で、金持ちの芸当だろう。今は、かなり肩身の狭い思いをして、または机がなくなる覚悟をして、育休をとるしかないのが現状だろう。

  しかし、子どもの成長は早く、ダイナミックなものだから、そんなリスクを省みず、育休をとることは、親としてのいい経験になる。
 親は、はじめから親じゃなく、子どもと接して親になる。親には親になる体験が必要で、ずいぶん、私も親(いいかどうかは別)になってきたと思う。
 親業という言葉があるが、何もトレーニングしなくても、一緒に過ごすことだけで、ゆっくり親になっていくものだと思う。自然の摂理、動物的本能だと思う。勇気をもって、育休をとり、存分に格闘しよう。
 
 


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