ママとパパのリレーエッセイ
ー第9回ー
さくらんぼうさん

 今回バトンタッチしました、私、さくらんぼうと申します。子育てエッセイ、というよりは、私が日常生活で最近おもしろいな、と思った出来事をいくつかお話します。
●魚
うちの夫は魚の食べ方が上手です。先日、秋刀魚を焼いて出したのですが、最初から食べ終わるまでとってもきれいなんです。お皿はほとんど汚さすに、食べ終えた後は頭と骨と尾びれが残っているだけ。魚の骨格標本のようです。夫いわく、「魚をきれいに食べるのはカッコいいと思わない?」。思わず深く肯いてしまいました。い
ま、幼稚園児の子供たちも夫のようにきれいに魚を食べられるようになってほしいです。

●声に出して・・・
 子供たちを寝かしつけるときに私はよく物語を読み聞かせます。絵本ではありません。絵本だと子供二人が絵を見ようとケンかを始めたり話に夢中になってなかなか寝付いてくれません。それで、彼らにはまだちょっと早いのですが、私の大好きな本『鏡の国のアリス』を読んでやっています。大抵、1章を読み終わる頃には二人ともすやすや夢の世界です。意味が分からないから寝付くんじゃないか?確かにそれもあるかもしれません。でも、朗読する声も、一種の子守唄のように子供たちの耳に入っているのでは、とも思います。
           
NHKの『にほんごであそぼ』という番組は、意味は分からなくてもいいから、『じゅげむ』や『祇園精舎』を子供たちに暗誦させて、日本語の節回しの楽しさを紹介しているんですよね、きっと。子守唄を歌っても子供たちからブーイングをうけてしまう私も、子守朗読はちょっと好評なんじゃないか、と思う今日この頃です。
 ちなみに、そのNHKの番組の監修は、『声に出して読みたい日本語』の作者、斉藤孝さんだそうです。

●よくやりました
 我が子達が通う幼稚園では、夏休みに「なつのわくわくカレンダー」という日記風のノートが渡されます。そこに、毎日の天気、予定、実際に起こったことを書き込んでいきます。長男は年少、年中のときには天気シールを自分で貼って、記録欄は私が書き込んでいたのですが、年長になった今年は「自分で書く!」と言って譲りません。実際記録を書かせてみると、「やきにくたべた」「ぼんおどりにいったよ」など、話し言葉がそのまま書かれており、稚拙な字ながら、彼の言葉の詰まった楽しいカレンダーになったと思います。最後まで自分で書き遂げたのは、正直驚きましたが、自分で決めたことを完遂したのは褒めてあげたいと思っています。 
 とりとめの無いことを書き連ねてしまいました。最後まで呼んでくださった方、厚く御礼申し上げます。


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