いつのまにか、主人に頼らなくても勝手に行動できるようになり、 色んな情報を得て、休日は私の提案に乗るようなこともしょっちゅうでした。夫の大学の夏休み、春休みを利用して、北米大陸、欧州をバックパックで旅することも加わり結婚当初からの夫との友達関係に更に磨きがかかり、それが今でも続いているような感覚です。
米国での生活は、行動面だけでなく社会を見る点でも夫と同じ視点を獲得できたように思います。
世界にはこんなに色んな人がいて、色んな考え方があって、みんな色んな生活をしてるんだ、と。
みんな自分のことをしっかり知っていて、自分の生き方にブレがない。 他人との線引きはきっちりしてるけど、困っている人が目前に居れば躊躇なく手を差し伸べる。 |
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ハンディを負っている人でも、公共の場で誰も小さくなって恐縮なんかしていません。 人種のこととか政治、教育のこととか、とんでもない程奥が深くて簡単にはいかないはずだけれど、時と場所を同じにする日常生活の中では人との関係の結び方をみんな考えている。
もしかしたら海外生活の中で、小さいことが大きく見えたのかも知れません。でも「多様性」ということを実感し、「多様であることを受け入れる」ことを知ったのは、この生活を夫と共有できたからだと思います。
そして、このことを私たちは子供に一番伝えたい、実感して欲しいと願っています。日本だけでなく、世界を相手に生きて欲しい、という思いが強く、大それた願いだねえ、と夫と話たりしています。 |
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