ママとパパのリレーエッセイ
ー第23回ー
sakiさん


お正月が近づくと、主婦は結構気忙しい気分になります。
まずは年末の大掃除から始まり、お正月の買いだし、お節作り。お正月がやってきても、お節があるからといって何もやらなくていいわけでなく、お雑煮を作ったり、夕食のご馳走の用意をしたり、それ以外にも親族へのお年賀、お年玉の心配をしたり・・・・いろいろ大変です。

 と、偉そうなことを申しましたが、お恥ずかしいことに実は私お節料理はほとんど手抜きです。お煮しめなどちょっとは作りますが、あとはだいたい買って詰めておしまいという感じ。どうしてかというと、好きではないから、手をかけたくないのです。だから、本当はお節料理がなくてもいいくらいなのです。

 でも、手抜きをして何でも合理的にしてしまうと、日本の伝統料理や伝統行事の良さをなくしてしまう気がして嫌なのです。だから、お節料理も、家族の好きなものは手作りにし、あとは市販のものを組み合わせてお正月気分を楽しみます。「黒豆はまめ(健康)に暮らせるように、という願いがあるのよ?」と子供に教えることも大切にしていきたいと思います。

 娘は、神社の保育園で3年間を過ごしました。その中で、お祭りや神社参拝など普段の生活ではあまり触れることのできない日本の伝統行事を体験することができました。
 年中の冬休み前、幼稚園でお正月用の箸袋を綺麗に作ってきてくれました。祝い箸は、ゴミの問題もあり、買うかどうか迷っていた時でしたので、娘が箸袋を持ち帰って来たときは嬉しかったものです。それとともに、やはり何でも合理的に考えてはいけないと反省し、子供たちに伝統文化の良さを伝えていくのは良いことだなと思いました。何が大切かは人によってそれぞれだと思いますが、私はお正月の準備が大変、大変だといいながら、やはりその大変なことをしてでも、お正月気分を味わいたい日本人なのだな〜と思う今日この頃です。             

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2005年1月号