ママとパパのリレーエッセイ
ー第30回ー
みなりっちさん

こんにちわ。みなりっちです。
1歳9ヶ月の女の子のママです。現在娘の夏風邪をもらって鼻水・せきでゲホゲホ中。。。普段にまして回らない頭で書いております。乱文、ご容赦くださいませ〜

今日は私の海外生活での子育て(?)経験をちょっとお話したいなと思います。

高校時代に1年間アメリカのとある田舎州に留学していたのですが、私のホストファミリーは子だくさんで上は7歳から下は6ヶ月まで、5人の子供がいました。
留学前にステイ先の希望が出せたので「子供がたくさんいる家庭」に○したのは確かですが、まさか5人とは!
ひとりっこの私にはかなりのカルチャーショックでした。

始めの1週間はとにかくうるさくてうるさくて。いつも誰かが泣いている状態で頭が痛くなってました。

我が家は基本的にドアは閉めないのがルールだったので私の部屋も寝るときと着替え以外はいつも開けっ放し。
だからいっつも誰かが侵入してきました。
7歳の長男はちょっとスネた感じの男の子で2番目は将来が楽しみなハンサム君。優しい子で甘え上手。3番目はなにしろ甘えんぼでナキムシの男の子で4番目はおてんばな女の子。兄弟で唯一の女の子でした。
そして一番下が究極にかわいい〜男の子のBabyちゃん。Jasonという名前でした。

日本人はみんな白い仮面にチェーンソーを想像しちゃうかもしれないですが、これはもう、CMに出すべきというくらいかわいい子で
私もものすごーくかわいがってしまっていました。

上に兄弟が4人もいると、本人も生まれたときから「ママにはそんなに構ってもらえないかも・・・」と本能で察するのか、本当に手のかからない赤ちゃんでした。いつも単純な一つのおもちゃでずぅーーーっと1人で遊んでいるのです。その姿がこれまたケナゲで後ろから抱きしめたくなってしまうのでした。

我が家のホストマザーは厳しい人で子供達をきっちりしつけしていました。兄弟ケンカをしたり悪いことをしたりすると「カウチで腕を組んで反省タイム」があり、みんな泣きながら腕を組んでママがいいよというまでちゃんとお座りしていました。。
そして適当なところを見計らってママがちゃんと反省をしているか見に行き自分で何が悪かったのか、ちゃんと説明できたらOKとなるのです。そしてママは必ず子供達を抱きしめます

欧米人のうらやましいところってそうやって感情をしっかり表に出せるところなんですよね。私もよく娘にチューをしたり抱きしめたりするのですが(娘にはいやいやされていますが)やっぱり外では恥ずかしくてできないなって思います。でもアメリカでは抱きしめたい
ときはいつでも抱きしめちゃう。とってもステキだなーと思います。ステイ先の子供達も年中ママから「反省タイム」をやらされていましたが、その倍以上、ママから愛情表現ももらっていたように思います。
1年間の滞在はあっという間でしたが、5人の子供達と一緒に楽しく生活でき、Jasonも半分育てた気でいた私は「自分に子供ができても楽勝」とたかをくくっていました。

しかーし、現実は違っていました。今も毎日失敗・反省・イライラ・落ち込み〜の繰り返しです。でもできるだけ愛情表現はいっぱいしたいなと思っています。

「自分はママにものすごーく愛されている!」って思えたら子供はとっても幸せですものね。そう思って私は今日も娘を抱きしめ嫌がられながらもチュウチュウするのでした。

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2005年8月号