ママとパパのリレーエッセイ
ー第35回ー
育休パパさん

 今、暖かな陽が差し込む寝室からそっと抜け出してきたところです。先程まで、眠たくてしょうがないのになかなか寝られないでグズッていた娘が、ようやく寝てくれました。

 子どものペースにあわせていると、自分の思うとおり時間がとれず、結局何も出来なかったなぁ、今日は何をしたかなぁってことありますよね。「育児休業を取ってどうですか?」と聞かれることがよくありますが、男性だからといって特別なことはなく、このように一日が過ぎていきます。でも他のお父さんと比べ、子ども達と過ごす時間が多く、その分だけ「ちっちゃな幸せ」と遭遇する機会は多いのかなと思います。
 たとえば、我が家の4歳の息子なのですが、時々大人が「んっ?」と思うような言葉を発します。4歳がそのような言葉を発する貴重な年齢なのであれば、このチャンスを逃さず聞くことが、私にとって「ちっちゃな幸せ」の一つになります。ちなみに小学生の長女は随分口が達者になっているので、そのような言葉を発することは少なくなりました。

そんなわけで、4歳の息子の面白語録を少々ご紹介したいと思います。
●「カンカン、怒るからね!」
「カンカンに怒る」の「に」が無いだけで、間抜けな感じが・・・。

●「ちぃーーーっとも、怒ってるから!」
怒ってるの? 怒ってないの? どっちなのかな?

「もう、パパのことなんか知らん”プリン”♪」
腕を組み、頬をぷっと膨らませ、睨みを利かせた目で怒っても、”プリン”で締められたらねぇ。
●「お姉ちゃん、しっかり勉強してくるんだよ!」
登校する姉に向かって掛けた言葉。<BR>
長女は、弟だけには言われたくないと思っているはず。

間違いない。


●ダンボシリーズ
ダンボがコウノトリに運ばれて来たのを見て、
親 「k(息子のこと)は誰が運んできたの?」
息子(間髪入れず)「鬼すずめ!!!」
鬼すずめって何???
●ダンボシリーズ
ダンボの母親が嫁入りしたという言葉に反応して、

「早くお嫁入りしたいわー」

あなたは男なんだけど!


●天気予報の「雨後晴れ」をみて

「雨とお日様だから虹がでるね。」
と。ロマンティストである。
というような感じです。いかがでしょうか?

多分、他の同年代の子でも同じなことを言うのだと思いますが、成長と幼さの間で生意気で不思議な言葉をあやつる4歳の我が子のことが、微笑ましく思えます。


「ピンポン!」

長女が小学校から戻ってきたようです。

さあ、第2ランドの始まり!

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2006年1月号