◎「原点」
3月、僕の中では特に「もの思いにふける季節」になる。
花粉症で頭がふらついているせい?それは否定はしない。
妻とつき合いはじめた記念日だから?それは関係ない。
1997年、大学卒業を控えた3月、ここに大きな人生の転機があったからだ。
3月7日、午後6時を回った頃、就職先からの電話が携帯を鳴らした。当時はまだ携帯が普及していなかったことも思い出す。
そして告げられた「北海道の児童養護施設へ出向」。
この先、北海道で過ごす事になる一年間が、「わずか」ではなく、「とても大きな」になることに、このときは気づかなかった。 |
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◎「カミングアウト」
北海道から帰る日、1998年3月20日、雪が降る中、長万部の駅で北斗星を待っていた。
駅に来てくれたのは3人の見送り。うち2人(夫婦)は邪魔者だ。もっとも、こやつら(12歳も年上)とは現在も親しい。
しっとり別れを告げようとしていたのは北海道の恋人?映画のワンシーンを気取りたかったんだよなぁ。
最後に渡された手紙は、けっこうヘビーな内容でした。笑顔にこぼれた涙は永遠に忘れないでしょう。。。
このことでは、後日今の奥さんに3回ほどビンタされた記憶があったりもしますが・・・
しかし、その2か月後、電話の向こうで彼女は別の涙を流していた。 |
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