ママとパパのリレーエッセイ
ー第52回ー
あさがおさん

はじめまして。三児の母のあさがおです。
縁あってエッセイのバトンを受け取りました。

我が家の長子は現在小学校低学年です。はじめての子どもで、躾にも気を使いましたが、そりゃぁもう、とってもかわいがりました。

でも、甘やかしたツケが回ってきてしまったんですね。それに気がついたのは、もう幼稚園入園間近の頃。。。嫌な予感は的中し、どこに行くにも私が居ないことを不安がりました。

なんとか体操に入れたり、プリスクールに入れたりと訓練を重ね、幼稚園にはそれなりにスムーズに溶け込んだ・・・ように見えたのですがっっ
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そう甘くはなかった・・・。

園生活の中で、私以外の心を許せる人を求め、その人がいないと固まる・・というクラスでもちょっとした問題児?となっていました。

そういう長子も小学生になり、気がつくと、
母なんていなくて全然OK!!、とスッカリ変わりました。

変わってくれなきゃ困りますが、母は勝手なもので、寂しいんです。

えー!ついこの間までママに会えないから行きたくないとか言ってたじゃな
い!!
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長子の成長を喜びつつ、なんとも寂しさが漂いました。

そんな長子に寂しさを味わいつつも、我が家にはまだチビが2人も居ます。

ママがいいのぉーーーと擦り寄ってくるまだ小さな二人。なんてかわいいのーーーと思いつつ、同じ間違いは繰り返さないとそれなりに気を使ったつもりでした。

なのに、なぜでしょうか。
残りの二人も、幼稚園で固まってます。不思議、不思議。どうしてでしょう???長子のときよりずっと距離をあけ、べったりにならないように小さいときから母子分離を意識してきたつもりですが・・・。
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どうしてもかわいく思えてしまうので、抱きしめすぎたのでしょうか?結局、甘やかしちゃってたんでしょうか?
いやはや、意外にも?細かいことで怒りすぎた??
それとも、これは兄弟共通の遺伝子???

何人育てても皆同じ・・・うーーーーん。

長子のときの反省点が生かされていない・・・このことにすっかり落ち込んでしまった私です。何がいけなかったのか・・

この先、我が子たちが、小学生、中学生、高校生と育って行き、またどう変わっていくのか・・・益々不安になってきました。
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不器用な母のおかげで、不器用に育っていく我が子達。

こんな母でごめんね、と思いつつ、そのとき、そのとき、壁にぶつかりながら、悩み考え、自分でできる範囲で頑張るしかなさそうです。

子育てって、子が成長するだけじゃなく、親も、子に成長させられるんですよね。

母として、人として、未熟な私が「子育て」によって鍛えられていくのだとつくづく思うこの頃です。
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2007年6月号