ママとパパのリレーエッセイ
ー第56回ー
たじたじさん

現在、中一・小ニのパパをやっています【たじたじ】です。

皆さんが今後通るかも知れない小学校受験(お受験)について、我が家の体験記をお話します。

兄(中一)が年長さん時代、パパの知らないところでお受験体制は着々と進んでいました。ママが話していた「習い事」というキーワードにピンと来なかったのは、お受験なんてものはパパの選択肢の中にまったく無かった為でした。
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夏も終わると、ママは「色々な学校があるから見学に行かない?」と言い出し、ここでようやく理解。家族会議を重ね、「挑戦するだけしてみますか?」と目的に向け一致団結したのでした。

着々と準備を進め、パパは就活以来の面接練習なんかもしました。(親子面接はパパ担当)

結果、私立小は惨敗・・・。やっぱりそう簡単なもんじゃありません。しかし、国立小は最終抽選(3次考査)まで残り、あとは「くじ」を引くだけ・・・。
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これはきたぞ!と思ったら、くじ担当のママが1/2の確率を外し敢え無く敗退・・・。立ち直れないママを励ましつつ、兄は地元公立小へ入学したのでした。(パパの母校)

「大変だったけどいい経験だったね」と思い出になるどころか!!ママは懲りていなかった!!ターゲットが妹(小ニ)に移り、リベンジの「炎」は最高潮へ・・・。

年中さんから「習い事」を始め、お受験ママ友との会話もヒートアップ!妹は多忙を極める毎日を送りました。

女の子だしお受験もいいか・・・。と腹を決め、またもや家族会議を重ね一致団結。
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志望校を前回最終抽選まで残った国立小に絞り、またまたパパも練習の日々。1次考査(学科)をパス、2次考査(面接)は兄の時よりスムーズに進み(2回目なので慣れたかな?)パス。

さぁ〜、最終抽選!ママの出番でっせ!!にわかに家族も盛上がり始め、「1/2の確率だから2回連続では外さないよな」と(外された)兄が言うと、ママは「私、抽選行かない!だって次外したら本当に立ち直れないもん!」と抽選担当を拒否・・・。
結局、頑固なママは言い出すと聞かないので、パパが抽選会場へ・・・。

さすが最終抽選!、ママ達の目が怖い・・・。
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「あと1歩」と殺気立つ会場、そんな空気に怖気づくパパ。ママは右手で外したので、パパは左手で抽選番号を引き・・・見事!大当たりゲット!!同じ幼稚園で一緒に頑張ってきたお友達も合格。
会場から慌てて電話し、「決まったよ!」の声でママは涙で会話ができなくなりました。これで「炎」は収束・・。

2回の小学校受験(お受験)を通じて、家族が同じ目的に向かって一致団結出来たことが良かったと思います。でもこれは親の受験だな、と後で痛感しましたよ。(それにしてもママの執念はすごい!)

皆さんは挑戦してみます?
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追伸・・実はこの「炎」は消えず、今春の中学受験(兄)でまた再燃!まだ暫くママの「炎」は消えそうにありません・・・。
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2007年10月号