ママとパパのリレーエッセイ
ー第69回ー
KMさん

子どもは外で元気に遊んで欲しいと思っています。

公園などで自然に触れたり、思いっきり体を動かしたり、仲間と工夫して遊びを創りだしたりして欲しいと思います。

そうして遊ぶことは、子どもの身体、知能、コミュニケーション能力を、誰に教えられるでもなく、子どもの内から自然に伸ばすことにつながると感じるからです。
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子どもだけで、遊びの世界を満喫している表情をみると、その思いは、いっそう強くなります。

しかし、大人の目の届かない場所で遊ばせることに、不安も大きいのです。

頻繁に寄せられる不審者情報や、交通事故の危険な話を耳にすると、ニコニコ顔で「いってらっしゃい」が言えなくなってしまいます。
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わたしには「プレーパーク(冒険遊び場)」との出会いがあり、この不安が少し和らぎました。

「プレーパーク」とは「子どもが自由にのびのびと遊ぶことのできる場」で、そこには「プレーリーダー」と呼ばれる大人が子どもの遊びを見まもり、時には活性化します。「危ない、汚い、うるさい」子どもの遊びに寛容で、代わりに自己責任を認識してもらっています。
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そこでは、泥と格闘したり、木にロープをかけて登ったり、仲間とケンカしながらも、工夫して秘密基地をつくったり、活き活きと遊ぶ、子どもの姿が見られます。

大人にとっても、「プレーリーダー」がいることで安心な場所です。

現在わたしは、わが子を「プレーパーク」で遊ばせたいという思いから、友人と共に練馬区立野公園で「プレーパーク」を運営するに至っています。
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月に一度の開催ですが、近所の子どもは毎回楽しみに通ってくれて、賑わっています。

今年、武蔵野市境地区に「プレーパーク」が開園しました。

三鷹市でも準備が進められています。

相次ぐ「プレーパーク」の開設は、わたしのように「外遊びをさせたいけれど、不安」な保護者にとっても、子どもの遊び環境にとってもうれしいことだと思います。
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ただ、最後に欲をいえば、「プレーパーク」の中だけに子どもの遊びを囲わず、もっと遊びのあふれる社会になることを願っています。
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2008年11月号