つい、う〜んわからない、などと言ってしまいがちなところをグッとこらえて、何らかの返答を致します。おそらくどちらのご家庭でも、日々攻めくる疑問質問に、多かれ少なかれ四苦八苦される場面もあろうかと思います。
しかし、シンプルな質問ほど、とてつもなく回答が難しいですね。
「たまご(黄身)ってなんで黄色いの?」
子供の疑問は素朴で純粋で、答えに窮することはよく世間で言われていることですが、いざ自分が直面すると、まさに就職試験の |
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面接を受けているような気分になります。時に「う〜ん、哲学だ・・・」と遠くを見つめる事しばし。まさに禅問答。
さらに、返答が質問を呼ぶ、魔のエンドレスパターンに突入したときには、さすがに心が折れそうになります。もうこれ以上聞かないでくれ、という空気を、読んでくれる筈がありません。
子「トマトってなんで赤いの?」(なんて超原点から聞いてくるんだ!) |
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私「お日様の光をたっぷり浴びているから」(答えになってない)
子「お日様ってなんで光るの?」(そこに食いついたか!)
私「たくさんの火が燃えていて、すごいエネルギーがあるからだよ」(エネルギーって幼児語でなんて言うんだ!?)
子「お日様は燃えちゃうの?」(そうだよね、普通は火事だよね) |
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私「とても力が強いからずーっと燃え続けるんだ」(そろそろ勘弁して下さい)
子「燃えたら、ちょーぼーちゃ(消防車)じゃん!」(私は確かに消防団員。防火防災は家訓ですが)
私「大事な光なんだよ・・・」(少し休憩したい・・・)
子「なんできゅうりは緑なの?」(なっ、なに〜!強制的に第2ラウンド!) |
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私「・・・。それはね・・・」
(以下、苦戦は続く。メシ食わせろ〜)
それでも、なんで?を大事にしたいと思い、無い頭を絞りながら言葉を探し、奮闘をしております。言葉の持つ力、意味、そして言葉に乗ってくるお互いの表情、感情、心。コミュニケーションの原点に気付かせられます。
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4歳の娘が、ふと「パパ愛してる」といって真顔でぎゅっと抱きついてきました。
な、なに〜!いきなり照れるじゃないか!嬉しいけど恥ずかしい。恥ずかしいけど嬉しい。
しかも、こんなセリフどこで覚えた!
テレビか?保育園か?しかもなぜ、俺は動揺してるんだ!
あたふたしてると二言目。
「愛してるって、何・・・?」
泣きそうな顔で聞いてきました。 |
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いま彼女が持っている、経験、知識、感覚、語彙をフル活用して、私に気持ちを伝えてくれた娘に、改めて私も気持ちを伝えたのでした。
言葉って大事ですね! |
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