ママとパパのリレーエッセイ
ー第81回ー
子育て寺子屋さん

女性の権利が向上し、どんどん社会に進出する働きウーマン達が増えました。
男女雇用機会の均等は、とても素晴らしいことだと思います。

でも、ですよ。

それって本当に女性の権利の向上なのでしょうか?僕にはむしろ女性の権利の放棄のように見えて仕方ありません。

なぜって?
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僕はいつも口ぐせのように言っている夢があります。

「主夫になりたい」

うちの家内は元看護師でして、いわゆる手に職持ちの為、十分に働き口があります。やりがいもあるし、坊さんの僕より収入もきっと高いでしょう。ですから「僕が主夫になるから君が働いて〜」といつもお願いするのですが、却下され続けています(笑)
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なぜ主夫になりたいのかというと、この世で主婦(子育てに専念している人)が一番偉いからです。

人間も含めて生物の最大の目的って何だか知ってますか?種の保存です。

例えばカマキリの雄は、雌のお腹の中にいる自分の子どもを成長させる為に、雌に食べられてしまいます。己の命よりも大事なモノがあるって知っているんですよ。
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こうした生物にとっての最大の目的から見れば、社会的ステイタスが高いと思われている弁護士先生もパイロットも会社の社長も、正直な話、何の役にも立っていないじゃないですか!?
はっきり言っておきますよ。
「主婦が一番偉い!」んです。
子どもの成長に一番関われる「主婦」という最高の仕事・人生最大の目的を放棄して、わざわざ外につまらない仕事をしに行く意味がどこにありますか?
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お寺でお戒名の話なんかする際に、「奥様は何かお仕事されていましたか?」なんて聞くのですが、多くの男性がこう言います。

「いいえ、ただの主婦でした」

「ただの」って何ですか、「ただの」って!?主婦が一番偉いんですよ!

女性の皆さんも、「子どもがいるから何もできない」なんて思っていませんか?
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逆ですよ。

「子どもがいるからこんなことも出来るんです」って考えてみて下さい!

僕は現在、子育て支援セミナーを中心とした『子育て寺子屋』を毎月お寺で開催しております。専門家も学生もみんなみんな、一番偉い子育てママの為に、そして未来の子ども達の為にと集まってくれています。お金よりも、自分の命よりも大事なことの為に。
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そこに集まってくれるみんなで、もっともっと「子育てに関わることの出来る喜び」を共有してゆきたい。
そして一人でも多くの人に子ども達に関わってもらいたい、一人でも多くの人に子ども達を会わせてあげたい。

そうやって子ども達を中心にみんながつながってゆくんです。

僕達はもう独りじゃないんです。
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人の目を気にして孤独に怯える社会はもうすぐ終わります。

きっと十年後には温かく優しい社会が僕達を迎えてくれることでしょう!




坊さんパパ名和英海の子育て寺子屋http://ameblo.jp/bosatsudo/
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2009年11月号