ママとパパのリレーエッセイ
ー第85回ー
ネネパパさん



小学校五年生の娘を持つネネパパです。


「ネネパパさん、そろそろ娘に嫌われるよ、絶対に嫌われるはずだよ!!」

という周りからの有難い未来予想図に、だいぶ慣れてきました。
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今回、リレーエッセイを書かせていただくことになり、さて何を書こうかと考えてみると、案外に題材となることがないぞ!と驚愕。
不景気を理由にして、こんなことではいけないと、早速、映画「のだめカンタービレ」を娘と見てきました。


親子で笑い、泣き、ひさしぶりの娘との楽しいひと時をおくれました。
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のだめカンタービレは音楽、とりわけピアノを中心にしたパロディですが、子どもの習い事、厳しさなどが与える影響などを表現しているシリアスな部分もあります。 我が家でも、娘は三歳からピアノを始め、今も続けています。
ピアノと言っても華やかではなく、コンクールという競争を中心にしており、体育会系の厳しさとノリがあります。
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競争するために、親子で、あちこち遠征、泊り込みで合宿したり(半分、旅行みたいなもんでした)、競争で泣き、泣きながら努力という時もありました。

また、夏のシーズンには、日焼けのない子たちが競い合う様は、親として良い悪いを考えたこともあります。

ゆとりと競争。
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運動会などでも大変に議論となったりしているようですが、子どもたちに本当に必要なのは、どちらなのか、わかりません。

しかし、競争で泣き、泣きながらも努力するということを、小さい頃に親子で共有出来たことは、子どもが成長しても、親子で共通した努力のイメージがあり、それはステキな思い出として「共有」されているようです。
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この親子の「共有」こそが、自信に繋がっているんだろうと、この映画を見て実感しました。そんな事は、さておき、今は、
男子がどう、彼氏がどうという娘の話を聞かないフリをしつつ、有難い未来予想図を変えることに努力しています。
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2010年3月号