ママとパパのリレーエッセイ
ー第112回ー
ともちさん

ママ友ってめんどくさそう・・・
ママになる前の私はそう思っていた。

そんな私もママになった。
はじめて抱くわが子は本当に愛おしかった。
夫は育児に協力的だった。
実家も近隣なので、母のサポートを受けることもできた。

それでも、慣れない育児に、1日のほとんどを息子と2人きりで過ごす毎日。
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誰からも評価されることのない家事、育児。
できていないことばかりに目が向き、自信を失っていく一方だった。
社会から置いてきぼりにされたようで、とにかく孤独を感じた。
子育てを共感できる仲間がほしかった。
少しでも社会とつながりたかった。

なのに、近所を歩いていても、誰にも会わない。
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子育て支援施設に行っても、家が近くの人には出会えず。
うちの近所の人達はどこにいるんだろう??

「ご近所に息子の、そして私の友達がほしい。」

「この地域のママ達が出会える場がほしい。」

「私みたいに孤独を感じるママを1人でも減らしたい。」
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そう思うようになった。

そう思うようになったら、行く先々で声に出して言ってみた。

すると、次々と素敵なご縁がつながり、なんと自分で育児サークルをつくることになった。

「ママ友ってめんどくさそう・・・」と思っていた私が!

自分が1番驚いている。
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実際にはじめてみると、たくさんの赤ちゃんとママ達が集まった。

「この地区にこんなに赤ちゃんいたんだ~」とみんなが驚いた。

私1人では到底できることではなかったので、こんなただの主婦の私を応援し協力してくださった方達には本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。
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最近は、外を歩いていると、

「こんにちは」
「大きくなったね~」

と私達親子に声をかけてもらえることが増えてきた。

顔見知りがいることの安心感は大きい。
私がここにいることを知っててくれる人がいる。
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それが、こんなにもうれしいことだとは。

きっかけは「私が友達がほしかったから」だが、育児サークルを通じてご近所のママ達の輪が広がりつつある。

ママ達の輪は、お互いに支えあう輪。
子ども達を見守る輪。

みんなで子育てを楽しんでいければと思う。
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そして、ママ達の横のつながりだけでなく、たてやななめのつながりで子ども達を見守るコミュニティができればいいなとも思う。先日2歳になった息子。
イヤイヤ期もはじまり、これからが大変そうだ。
でも、私もやっとママ2歳。まだまだひよっこだ。
子どもの成長に置いていかれないよう、一緒に楽しく成長していきたいと思う。
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今の私があるのは息子がいればこそ。
すべては息子がつないでくれたご縁。

ママにたくさんの素敵なご縁を運んできてくれてどうもありがとう。

ママを選んで生まれてきてくれて本当にありがとう。
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