ママとパパのリレーエッセイ
ー第113回ー
mayuさん

今ではすっかり懐かしい話ですが、出産するまでは、「○○すべき」というものに、凝り固まっていたように思います。


最近は、インターネットから得られる情報もたくさんあるし、子育て関連の本もたくさんあります。

むしろ情報が多すぎて、逆に混乱するくらいです。
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出産するまで、これから産まれてくるコドモのために、最良の環境を提供しよう!なんて、息巻いていたような。

安全な野菜?予防接種?薬?水?オムツ?アレルギー?クラッシック?ハーブ????

勉強すればするほど、何を選べばよいのかわからなくなり、不安になりました。
そして不安になればなるほど、さらに調べて不安になる・・・という悪循環。
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しかし出産後は例にもれず、毎日が新しいことの連続で、何がなにやらわからず。

産後の体の回復にも努めつつ、とにかく、毎日をやり過ごすことで精一杯。

ようやくコドモの昼夜の生活が始まり、ホッとできる時間ができたのは出産から数ヶ月後。
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出産前にあれだけ調べてつくりあげた「○○すべき」のうち、できたことはどれくらいかしら???

子育てをしていくと、何をするにも「選択」を迫られます。

「母乳?ミルク?」から始まり、いえ、そもそも妊娠中の食事だって、運動だってそう。
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ネットや本で「良い」といわれるものを選択して、コドモに「良いもの」を与えよう
としても、自分が使い慣れていないものは、続けるのがとても難しい。

そもそも、自分はアレルギーやけが・病気とは無縁な健康優良児。

酒やタバコは頂きませんが、それ以外は本当に無頓着。
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自分の健康に、甘えた人生を送ってきました。

コドモができたからといって、すべてに意識を向けることはできない、というよりは向けたことがないのだから、向けた気になっていても「うっかり」ばかり。

自分を責めることもありました。
でも、完璧はやっぱり無理、でした。
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コドモが少しずつ成長し、私にも少しずつ余裕が出てき始めてから、子育てと同時に「自分育て」にも意識を向けるようになりました。

健やかな体を育てながら、健やかな心を育てる。

どちらも大事、どちらも必要。

それはコドモだけでなく、コドモを育てる私にも。
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「○○すべき」を減らしていって、楽しみながら、コドモと一緒に取り入れて行く。

コドモの健やかな成長と共に、自分も成長していく。

それが、「子育てって楽しい!」という気持ちにつながっているように思います。
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コドモがいることで、上っ面でない「自分育て」に気づくことでき、それを実践する
チャンスを得られたことは、本当に新鮮で、嬉しいこと。
運動だって、料理だって、苦手意識が少しずつ減っていきました。

そして、これからコドモの成長と共に、一緒にできることが増えて行くのも楽しみで
す。
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様々な経験を、楽しみながら一緒に乗り越えて行きたいな、と思います。
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