ママとパパのリレーエッセイ
ー第115回ー
佐藤孝典さん

息子は0歳11ヶ月になり、いよいよ【赤ちゃん】というより、【子ども】という表情にな
ってきました。

はじめまして、一児の父親をしている佐藤と申します。

これまで私はとても「楽しく」子育てができています。
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私は子どもを産む前から仕事で教育や・子育て支援に関わっていたり、イクメン講座などに参加してみたりと、子を持つ前から割と意識高く子を持つ男性のあり方について考えてきました。

育児・家事は仕事と同じくらい重要なものとして捉えてとりくむこと、それらは夫婦で分担すること、妻の話は出来る限り聴くこと、などなど。
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全部頭で理解していましたし、実際自分にはできると思っていました。
しかし現実は・・・そう簡単ではありませんでした。

夫婦共働きの我が家ではまったく時間の余裕がありません。

どの家庭も同じだとは思いますが、自分の時間を持てるのは、子が寝て家事が終わって夜11時過ぎからになります。
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でも実際その時はヘトヘトで、夫婦ともに自分の仕事に向ける余力はほとんどありません。
家事の分担、妻の話を聴くなどと言っても、夫婦で自分たちの話をする余裕もあまりなく、日々を過ごす、というか日々を消化ような感覚いっぱいいっぱいで過ごしているのが現実です。
そんな状況でも我が家がしっかり回るのは、妻の努力以外のなにものでもありません。
私以上に働きものの彼女は、家でも休む暇無く働き続けます。
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夜泣きにも起きて子の対応をするし、離乳食等も沢山つくっておいて、父と子だけになっても食事ができるように冷凍しておいてくれます。
一方、父親である私は、子の夜泣きにも気付かず寝ており、離乳食もつくることができません。
最初に「楽しく」子育てをしていると書きましたが、それはすべて妻のお膳立てがあったからこそ。
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正直、家事も育児もまったくと言っていいほどイーブンではなく、妻へ比重が偏っています。

そんな私が今一番努力しなくてはいけないのは、家事や育児を妻にとって代わるよりも、妻の頑張りをねぎらうことなのだけれど、実際は、ねぎらう状況よりも、気持ちが衝突してしまう場面の方が多くなってしまっていることに反省しています。
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息子は0歳11ヶ月。
わたしも父親0歳11ヶ月。
今はまだまだ父親としても0歳11ヶ月の赤ちゃんレベルだと痛感する毎日ですが、来月にな
るといよいよ父親として1歳になります。
今度は、私が妻のお膳立てをできるように、家庭の力になりたいと思っています。
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2012年9月号

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