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ママとパパのリレーエッセイ
ー第116回ー
有田美津子さん


「勇気をもって外に出よう」

ママといっても、二人の子どもたちはもう社会人!
子育て中の思い出も、子育てについての考えも、今のママたちから見たら、とっても古臭いかな?でも、子どもを育てる、人を育てる、って何か普遍性もあるはず!と思いたって、このエッセイを書いてみることにしました。

私は今、☆くらし応援・子育てママ応援FP☆彡として、多摩地域を中心にファイナンシャル・プランナーの仕事をしています。
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子育てコンビニ7月号で子育て中のお金にまつわる特集記事の取材をしていただいたので、読んでくださった方もいるかもしれませんね。

でも、実は私は特にこの仕事を目指してきた、というわけでもなく子育て中は、子どもの成長に合わせながらパートや派遣で働いてきました。しかも、働き始めたのは下の子が小学校に入った秋からです。
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子育てを始めたころは、自分が再び社会に出ることはあるのだろうか?というくらい家に閉じこもる日々でした。

自分の実家からも、夫の実家からも離れた東京の下町で、親戚も知り合いもなく、マンションに籠るような環境の中で、年ごの男の子と女の子の子育てが始まりました。下の子を連れて公園デビューするまでは、夫が帰る夜中まで一日中誰とも話をしなかった、なんてこともしばしば!
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たまに話す人と言えば隣のおばあさんくらい。とときどき顔を合わせると、お互い「さびいしいね。」と言って、涙ぐんだりしたこともあったっけ(笑)

でも、ある時ふと思いました。仕事で遅い夫を待つだけの生活はやめよう。子どもが小さい時にしかできないこと、子どもがいるからこそ行って楽しいところ、楽しい人たちと今しかないこの時期を楽しもう。
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そして、こどもがいるから何かができない、夫の帰りが遅いから何かをあきらめなくてはいけない、と思うことはやめよう、と決めました。

その先は・・・公園・児童館・公民館・・・同じ年頃の子どもがいそうなところに、おんぶにだっこで(笑)とにかく外に出る。そして人と話す!人と交わる!笑う!そうすると、今までの孤独がうそのように、ママ友が増え始めました。
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心の持ちよう、っていうけれど、自分が変わることで子育てが苦痛にも楽しみにもなるのだなあ、ということを実感した出来事でした。

その後、長男が小学校に入学する3か月前に、多摩地域へと引越しをしました。卒園までの3ヶ月、1時間以上かけて通いきることは無理だろうなあ、と思っていた幼稚園。そんな苦境?を幼稚園のママたち、公園ママたちが協力し合って、助けてくれました。
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子どもたちを順番に自分たちの家に泊めてくれたのです。幼稚園の最後の保護者会では、担任の先生が私に代わってママたちにお礼を言うほどのお世話のなりよう!うちの子どもたちにとって銭湯も回転ずしも、この時が初体験!(笑)今でも楽しい思い出として記憶に残っているようです。

多摩地域に引っ越してからも、親子ともどもすぐに隣近所の方たちに受け入れてもらい、地域のお世話になりながら子育てを続けました。
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だからこそ、小学校の低学年からママである私が働き始めても子どもたちはさびしいと感じたこともなく、のびのびと大人にしていただいたのだと思います。(多少のびのびしすぎたか??)
そして、家族や地域の方たちみんなの協力を得ながら、少しずつ積み重ねてきた小さな小さなお仕事と経験。そんな積み重ねが子育てを終えてからの自分の人生を豊かにしてくれているのかなあ、と感じています。

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