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ママとパパのリレーエッセイ
ー第123回ー
瀬尾さん

みたか子育てねっとの運用に携わらせていただいております、瀬尾と申します。
縁あって、こちらのコーナーにてエッセイを書かせていただくことになりました。
といっても、私にはまだ子どももいないので、子どもにまつわる思い出話でもつらつらと書いてみようと思います。

大学の頃、ジャズバンドを組んでいた私は、メンバーの親戚が経営しているキャンプ場にて野外ライブをやらせてもらいました。
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ジャズをやっていると言うと、たいてい「すごい」とか、「上手いんだね」といった根拠不明の過大評価がくだされのですが、別にそんなことはなく、むしろそういったコネがなければろくにライブもできないようなバンドです。

さて、そんなキャンプ場でのライブでしたが、やはり子連れの方が多く集まってくれました。
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ジャズは面白い音楽ですが、馴染みのない人にとっては決して聴き易いジャンルではありません。私たちは歌をつけないので、なおさらです。
正直、全く喜んでもらえないのではないかと不安でいっぱいだったのですが、子ども達はノリノリで聴いてくれていました。(踊っている子もいました!)

夜、コテージで打ち上げのバーベキューをしていると、何組か、子連れの家族が訪ねてきてくれました。
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子ども達は、
「明日も聴きたい!」
「今度は○○(何かのテーマ曲?)やって!」
「ボクもやりたい!」
と、思い思いに感想を言ってくれます。
きっとこの子達は、余計なことは何も考えずに、私たちの音楽を楽しんでくれたのだろうなと、素直な気持ちが嬉しく、また、彼らのそんな気持ちを大事にしていきたいと思いました。
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今の時代、メディアが発達して便利になったのは良いのですが、子ども達の娯楽や趣味が極端に偏ってしまっているように思えます。
私たち、あるいは、私たちと同じような趣味人達の活動が、子ども達の情操を養う手助けにれば良いなぁと感じつつ、私は、今日も鍵盤を叩くのでした。

おしまい。
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2013年5月号

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