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ママとパパのリレーエッセイ
ー第134回ー
国沢 真弓さん

私には、健常児の大学生の娘、
それに、自閉症の中学生の息子がいます。

「女の子の育児、男の子の育児」
「健常児の育児、障がい児の育児」、
それぞれ“2通りの子育て”を体験できるなぁ…
と、最近、誇らしく感じています。
 
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でも、最初から、
そんな風に思えていた訳ではありません。

息子が持っている、
「自閉症」という障がいは、
生まれつきの脳の機能の障がいですが、
「障がい」と判るのは、少し成長し、
集団生活が始まるあたり…
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息子の場合も、保育園に通っている3歳の時に、ドクターから
「広汎性発達障がい、おそらく自閉症です」
と告げられました。

そう…、
自閉症は、広汎性発達障がいという
大きなグループの中のひとつなんです。
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女の子を育てていて、
二人目に男の子が生まれて、
普通にお母さんをやっていくのだろう…
と思っていた私は、その時、とてもショックを受けました。

何故なら、
「自閉症は、一生治らない障がい」
だと知ったから…
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それから、2ヶ月程、私は、泣いてばかりいました。
「これから、どうなるのだろう」…と途方に暮れて…。

でも、いつまでも泣いてばかりは、いられませんでした。
なせなら、息子はそれまでと変わらず、ニコニコしていましたから…
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そして、何より、
いつまでもメソメソしていたら、
息子は、きっと
「僕が生まれたからだ。」
と思ってしまうから…

障がいはあっても、息子は、
親である私の、そういった「心の内」は、
恐ろしく敏感に感じ取ってしまうから…
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実は、私は、二人の子どもを生む前に、2回、自然流産をしています。

「やっと、念願の子どもが出来た!」
と喜んだのも束の間、
流産してしまう悲しみは、測り知れず…。

結婚7年目にようやく娘を授かり、
その5年後に、息子を出産しました。

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妊娠して、出産して、そこに「命がある」というのは、なんて奇跡に近い、ありがたい事なんだろう。
感謝しなくてはいけない。

だから、もうメソメソはしない。
その時、私はそう決めました。

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それからの私は、
自閉症の本を山ほど読み、
講演会に足しげく通い、
専門家に相談に行き、
「良かれ」と思う療育機関に息子を連れて行きました。

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やがて、同じような発達障がいの子どもを持つお母さん達と知り合い、2004年秋、三鷹市に初めての、発達障がい児の親の会である、「モンブランの会」を発足させました。

その後、
「自閉症スペクトラム支援士」という資格も取り、様々な自閉症の親子の相談に乗ったり、
自閉症や発達障がいの事を伝える講演活動を始めました。
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そして、2013年6月、
一般社団法人「発達障がいファミリーサポートMarble
を設立し、代表理事となりました。

実は、私の本業は、アナウンサーです。
テレビやラジオ、司会やナレーション…といった仕事を20年以上やっています。

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そんな私に、見た目に障がいと判りづらい「自閉症」の息子を授かったのは、この“不思議な障がい”の事を伝えていく、役割や使命があるように思えたのです。

今では、私個人だけでなく、法人の仲間と「キャラバン隊Marble」というグループを作り、発達障がいの事を伝える講演活動をしています。
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自閉症の息子を育てながら、今でも、せつない思いや、辛い想いをする事はあります。

でも、もう、後ろは振り向きません。

「今、何をすべきか」…、
「どう行動する事が、息子にとっても、家族にとっても、私にとっても、社会にとっても、いいのだろうか」…
そんな風に、身体が動くように変わっています。
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ストレスが溜まりそうな時は、「予防」をしています(^-^)b

◆カラオケに行ったり…、
(ひとりでも行っちゃいま~す!)(笑)
◆親しい友人と飲みに行ったり…、
◆ジムで汗をかいたり…、
◆ベリーダンスを踊ったり…
(習ってま~す!)
◆甘い物を食べたり、自分で作ったり…、
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自分が「元気になる素」を色々用意して、
楽しみながら暮らしています。

母親が、元気で、笑顔でいる事…、
それは、子どもの安心につながりますよね。

子育ても、仕事も、趣味も、遊びも、
欲張っちゃっていい!!…と、
私は、思っています。
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そして、せっかく「女性」として生まれてきたのだから、いつまでも、美しくいられるよう、努力もしていたい…

それは、けっして、
年齢不相応に若く見られたい (>.<)y-
…という事ではなく、
いつまでも「女性」として輝いていたいのです。

一度しかない人生ですから…ね。
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