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アイコンママとパパのリレーエッセイ
ー第152回ー
山田義剛さん

子育てコンビニさんに入会したきっかけは、昨年の「みたか和の縁日(NPOフォーラム)」に参加して活動内容が気になっていたところ、北山さんと再会し更に共感出来るところが多く入会させていただきました。

私は普段、三鷹市を中心に高齢者の方や障害のある方々、母子・父子家庭へのヘルパー派遣事業を行っています。いわゆる介護サービス事業です。
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ご承知の通り高齢化が進み介護職について頂ける方々が慢性的に不足している業界です。この仕事に就いて15年間常に人財確保に頭を悩ませてきました。

そこで、なぜ子育てが結びつくのでしょうか?
介護や看護の仕事をしている方々の多くは女性の方々が大変多く活躍している仕事です。しかしながら、若い方々は結婚、出産と多くの方は離職して、子育てがひと段落するまではなかなか職場復帰には繋がりません。
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また、同じ介護や看護の仕事に就くには、長い間現場を離れていたことで、すぐに同じ仕事に就く方々ばかりではありません。我が家も上の子ども2人は看護師であった妻が専業主婦として数年間子育てをして、一番下の子どもが保育園に入れたことをきっかけに、私の仕事を手伝ってくれるようになりました。私の職場では、非常勤のヘルパーさんたちが多く、20代から70代までかなり幅広い年代の方々が働いて頂いています。
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子どもさんが小さいうちは幼稚園や小学校に行っている時間だけヘルパーの仕事をして、それ以外の時間はしっかり子育てや家事を担っている方々も多く所属しています。しかしながら、特に子育て中は色々な事情で仕事を休まなくてはいけない場合も多々発生しているので、相互補完出来るような人員体制でなければ仕事が回らないことも起こります。
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以前に、所属している非常勤の職員の方で、小学生低学年の子供さん2人を自宅に残して訪問介護の仕事に行かなければいけないことが有りました。しかし、それはあまりに危険なことと判断して、他の方に変わってもらおうと考えましたが、代わりの方が探せなかったため、仕事に行っている2時間程度でしたが、私がその間公園で一緒に過ごすことで安心して仕事に出て頂いたことも有りました。
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この様な経験から、いつかは自分の職場に保育や託児のできる場所を作りたいと考えてきました。核家族化が進み、三鷹市では高齢化も進み2025年には4人に一人が高齢者に時代がやってきます。老々介護や認々介護、一人暮らし高齢者の方々も多く、また、お年寄りと触れ合う機会の少ない子供さんたちも多く、世代間の交流の機会が乏しくなってきています。
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まだ、実現は出来ていませんが、三鷹市に多世代の方々が交流できる場所が作れるように、そして、子育てや、子育てをしながら働ける環境を作って行く事が自分の今の目標となっています。

私たちの仕事が、色々な世代の方々や生活し辛さを感じている方々の、安心して安全に地域で暮らし続けることが出来る街になれる一つのパーツとして活かされることに繋がれればうれしいです。
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2015年10月号

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