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アイコンママとパパのリレーエッセイ
ー第157回ー
mameさん

 この度、三鷹市に勤めているご縁でリレーエッセイに参加させていただきました、mameと申します。我が家には、もうすぐ3才になる娘がいます。その妊娠期、出産、子育てを通して面白いと感じたことを書きます。

 私の妊娠期、つわりは長い方で、3か月から8か月近くまで続きました。入院せずに仕事も何とか続けられることができたこと、帰宅後や休日はぐったりと何も出来なかったのに文句も言わなかった夫に感謝しています。

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 つわりの辛かった時期に、食べられたものは少なく、しかし不思議とりんごジュースは飲めたのです。また、ある日、珍しく早く帰ってきた夫が作ってくれた夕飯、カレーライスもなぜか食べられました。それ以外はほとんどダメで、特段食べられなくなったのが、緑色の野菜と海藻類です。妊娠期に必要な葉酸は専らサプリメントに頼った状態でした。(つわりに悩まされる前は緑色の野菜がおいしくて、自然と葉酸を摂取していたことも不思議でしたが。) 
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 このつわりの時期の嗜好は、産後、離乳食が始まってからの娘の嗜好にそのまま反映されていました。つわりが落ち着いてから、産前や授乳期に私がよく食べていた納豆ご飯、乳製品、いちごも、娘の大好物であります。なるほど、母子の好みは似るものだなと思っていると、確かに、赤ちゃんは、母体を通じて産前から母親の食べたものを感じていると書かれた雑誌を読みました。
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 また、味覚にも不思議があります。子どもが、酸味とか苦味とかをあまり好きではないのは、腐ったものなどの悪くなった食べ物は酸味、薬品や毒などよくないものは苦味があることから、本能的に酸味や苦味を好まないようにすることで体を守れるようにもともとできているのだそうです。(ほんとうにうまくできています!)甘味は安全と分かっていて、おかあさんのおっぱいは安心して飲めるんだとか。
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酸味や苦味も、いろいろな食の経験を経ておいしさがわかるようになっていくようになっているそうです。

  赤ちゃんに、甘味・酸味・苦味のするものをあげたら、酸味と苦味をあげたとき顔をしかめ、甘味をあげたときはおだやかな顔をするんだとか。これは、本能的に、甘味が安全だとわかっているから。
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では、『うま味』を赤ちゃんにあげたらどんな顔をするかというと、なんと、甘味といっしょでおだやかな顔をするそうです。母乳にも『うま味』成分が含まれていて、赤ちゃんは、生まれたときから『うま味』を味わっているんそうです!!!甘味・うま味は、生まれて初めて味わう味、というわけです。
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 そして更には母親のおなかの中で赤ちゃんがうかんでいる羊水の中にも『うま味』成分が入っているという・・・生まれる前から知っていた、味。そう思うと不思議な気持ちになってきませんか?
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