第21回  口呼吸は万病の元!


口呼吸ってなあに?

人間は、呼吸を無意識におこなっています。そして、普通は鼻で空気を吸って、鼻から吐きます。そんな事は当たり前と思われるかもしれませんが、最近では口から空気を吸って、吐く人が増えています。これを口呼吸(こうこきゅう)と言います。

また、口で呼吸しても鼻で呼吸しても同じじゃないの?とお思いの方がいらっしゃるかもしれませんが、同じではありません。


口呼吸はいけないの?

そもそも鼻の役割は、臭いを嗅ぐほか、鼻毛や奥くにある繊毛(せんもう)が、ウィルスや雑菌、埃などをシャットアウトする役目を持っています。ですから、鼻呼吸(びこきゅう)では、そのような悪い空気を良い空気にして体に取り入れています。しかし、口呼吸では悪い空気が口からのどをを通り、直接肺に入って行きます。また、肺だけではなく、歯や歯並び、歯茎、扁桃腺などにも悪影響を及ぼします。

虫歯や歯周病は、口の中の細菌が原因です。通常お口の中は唾液による自浄作用、緩衝作用などによって細菌の活動が抑制されていますが、口呼吸だと唾液が分泌されてもすぐに乾燥してしまうため、細菌の活動が抑制しきれずに再石灰化ができなくなって虫歯になったり、歯周病を悪化させてしまいます。

また口呼吸では、当然のことながら口を開けていないと呼吸ができません。口が開いている時間が長いと口の周りの筋肉が緩み、前歯は舌の力で段々押し出され前に出てきてしまい、歯並び表情にも影響します。


口呼吸への対策

口呼吸をしていても、本人が自覚していない場合も多いので注意が必要です。習慣的に口呼吸している場合には、「鼻で呼吸」と意識し、鼻で深呼吸をしましょう。口を閉じる習慣がつけば、鼻呼吸が自然にできます。
   
鼻炎などでいつも鼻が詰まっている場合には、耳鼻科へ受診をしましょう。 また、上顎前突(いわゆる出っ歯)など歯並びによって口が閉じにくい場合には、歯科医師に相談しましょう。
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2007年4月号