第25回(最終回)  子供の治療を成功させるために


何歳から治療できる?!

 多くの場合、3〜4歳くらいになれば意思の疎通が取れ、話をして治療器具を見せたり、触らせたりして説明すれば、理解し納得して治療が可能と言われています。個人差もありますが、3歳未満の子どもでは納得して治療を受けさせることが難しいとされています。もちろん緊急性が高い場合には、この限りではありません。 

 時々「早く治療して欲しい」「急いで終わらせて欲しい」などの意見を頂きますが、大人と子どもではペースが違うので、大人の感覚だけで物事を進めようとしても無理が生じます。治療を受けるのは保護者の方でなく、あくまで子ども本人であり、子供とのコミュニケーションがとても大切なのです。泣く子・怖がる子・暴れる子と様々ですが、ゆっくりと根気よくトレーニングすればほとんどの子どもたちは頑張ってくれます。


歯医者さんは怖い?!

大人ですら敬遠する歯医者さん。 

特に初めての子どもたちは、家庭での会話や雰囲気を敏感に感じ取っています。ですから、治療の前日から「明日は泣いちゃダメだよ」などプレッシャーをかけたり、「注射」や「痛い」と言った恐怖心をあおる言葉など、歯科医院や歯科治療に対するマイナスイメージになる言動は控えて下さい。また、「何もしないから」「ママが診てもらうのよ」「お菓子を買いに行きましょう」など嘘をついて連れて来ると、子どもはその後保護者や歯科医師の言うことを信じてくれなくなってしまいます。



子どもの治療を成功させるために・・・

 3歳児は、自我が芽生えて自立が進む時です。行動も広がりを持ち、良い経験を重ねることが自信に繋がります。

 しかし、反対に嫌な経験を重ね、それが学習されるとその後の治療に影響を残します。

 基本的には、「褒めて自信を持たせる」ことが大切。子どもが泣いたりしても、治療の後は少し大袈裟くらいに褒めてあげて下さい。そして「この次はもっと頑張ろうね」と約束しましょう。ちゃんと治療を受けられた時はもっと褒めてあげて下さい。子どもはますます自信をもって、次はさらによく治療をうけられる様になると思います。

 そして、保護者の方が、深い理解と信頼をもって温かく見守ってあげることが、治療を成功させる上でとても大切です。
ふくだ歯科
〒181-0013 
東京都三鷹市下連雀7-14-28
ベルムミタカ1F-2
TEL.0422-40-6480(ムシバゼロ)

ふくだ歯科のホームページ
http://www.fukuda-shika.com/

このページトップへ 「ふくだ先生の歯っぴ〜コラム」目次へ 「けんこう」トップへ

2007年8月号